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天満天神繁昌亭 5月3日ゴールデンウィーク特別公演 第3回 に行ってみた。 

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天満天神繁昌亭



 こんにちは!
 管理人のウイスキーぼんぼんです。

 上方落語の聖地(?)天満天神繁昌亭では、ゴールデンウイーク特別公演なるものが開催されていると聞いて行ってみることにしました。
 通常のように朝席、昼席、夜席という区分ではなく、この5月3日~5日は第一回、第二回、第三回という名目で、いずれも同じボリュームのプログラムが聴ける落語づくしの3日間となっているようでした。

 第一回は11時から、第二回は2時半から、第三回は6時からと分かれていて、わたしが訪れた5月3日の第二回は前日には前売券が売り切れていたので、仕方なく第三回の方に行ってみることにしました。
 座席はいつもと違って全席指定です。前日の午後7時くらいに取得して1階席の真ん中辺りだったので、ひょっとしたらランダムで割り振られているのかもしれません。


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本日のプログラム
第三回は下段


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 特別公演でも色物を入れてくれるのがありがたいところ。色物以外は6席ありました。
 トリは月亭八方さん。関西では深夜テレビ番組の『今ちゃんの「実は・・・」』でお馴染みのお方です。


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5月3日ゴールデンウィーク特別公演 第3回 のネタ



 「元犬」は繁昌亭のすぐそばにある大阪天満宮を舞台にした演目で、犬が主人公の面白いお噺でした。
 ウィキで調べてみると「もとはいぬ(=いない)か?」「へえ、今朝ほど人間になりました」がオーソドックスな落ちのようですが、今回聴いたのは「犬がクワンクワン鳴いているのを辞めさせないと!」「夫婦喧嘩は犬も食わん(クワン)って言いますでしょう?」という感じの落ちで少し違っていました。
 犬の演技(お芝居?)が面白くて落ち以外でも笑いの出る面白い落語でした。

 「野崎詣り」は、そもそも「野崎参り」というのがピンと来なかったのですが、家に帰って調べてみると、なんでも大阪府大東市に今でも残っている歴史あるお祭りなんだそうな。しかも開催時期はこのゴールデンウィークとドンピシャの5月1日~8日。今は残っていないようなのですが、かつては舟で行く人と陸で行く人とで罵り合って競り勝てば一年の幸を得られたらしく、落語ではその喧嘩をふっかける様子が描かれていました。
 これはよく聴いていないと落ちを見落としてしまいますね。勝敗の決まり方が演目中さり気なく説明されて、ラストでは思いがけない方向から突然勝敗が決まります。「おおっ!」と意表をつかれました。

 「時うどん」は鉄板古典落語。噺家さんがマクラに「こういうメジャーなものが一番面白いんですよ」という通り、何度聴いても面白い落語です。特に今回の桂坊枝さんの噺は今まで聴いたどの「時うどん」よりも楽しく聴けました。男が先輩の詐欺行為を真似しに再びうどん屋に訪れた時の、店主の「帰ってください!」「もう帰ってください!」の繰り返しは抱腹絶倒です。うどんを美味そうに啜る演技も、ちょうど夕飯時でこちらのお腹が鳴ってしまいそうでした。

 色物の「バルーンショー」は風船で動物を作るショーでした。ゴールデンウィークのため、客席にはちびっ子の姿も見られ、その子のリクエストで動物を作る流れでした。その子供が「鷹!」と言って演者を困らせるのですが、なんとなく鷹を作ってみせて、これまた風船で作ったプードルと一緒にプレゼントです。会場が拍手に包まれます。
 最後は風船で作った剣を飲み込むネタで終了です。いやに苦しそうに飲み込むものだから大丈夫かいな?と心配になりつつも、案の定風船の空気を抜きながら飲み込んだ“ふり”をするお約束ネタで客席ほっこりです。

 「青菜」も、先人のやることを真似して失敗する展開で、なんとなく時うどんと似ていました。ラスト、勢い余って言い過ぎた後、少しの硬直が良いですね。その後のにっちもさっちも行かなくなった点が立ち往生の「弁慶」とうまく掛かっていると思います。こちらも「時うどん」同様食べ物ネタで、いろいろお酒のアテがでてくるのが、夜帯の寄席で聴いていると結構こたえます。

 仲入りを挟んだ後は、ふたたび色物の「女道楽」です。
 大ベテランの方のようで、現代における上方寄席囃子三味線の第一人者であり、文化庁芸術祭大衆芸能部門大賞を受賞する腕前なんだとか。
 三味線をピロンピロン弾きながら歌を唄う芸(お囃子というのでしょうか?)で、わたしのレベルが追いついていなくて、雰囲気だけ楽しんだ感じです。内海英華さんもそのことは分かっている感じで「パラパラと拍手が起こっていますね」と苦笑い。いやいや申し訳ないです。
 でも、つまらないことはなかったです。なかなか触れる機会が無いだけに、こういう寄席で日本の伝統芸能をやっていただけるのは嬉しいですね。

 「天狗裁き」も、これも面白い演目でした。
 スケールアップしていくお話が、次はどうなる、といった興味に変わって聞いていくうちに話に入り込んでしまいます。落ちとしてはありがちなのですが、話の発端となるエピソードと見事につながっていて、さすが古典落語、計算されているな、と驚くのでした。
 TVなどの放送では時間の関係で、奉行所の場面で夢から醒める短縮バージョンが演じられることが多いそうなのですが、今回はフルバージョン、鞍馬天狗まで登場しました。やっぱり天狗まで出さないと「やり過ぎ感」とか「非日常感」的な面白さが出ないと思います。

 トリは月亭八方さんの「胴乱の幸助」!かなり長い演目だったように思います。前半の二人の男の喧嘩芝居がラストにつながってくるかな、と思ったらそうではなくて、なんだか必然性がよくわかりませんでした。「必然性」などと考えている時点でおかしいのかもしれませんが、探偵小説読みとしてはなんだか気になるところ。今回は「汽車で来たらよかった」という落ちだったのですが、「とうの昔に桂川で心中しました」という言葉に「汽車で来たらよかった」では話の筋が通らない(時間軸的に)ように思うのですが。幸助が「話を飲み込めていない」感を最後まで出したいのだとは思いますが、なんだか悶々とした感じになりました。

 ゴールデンウィーク特別公演のためか、全体的に分かりやすく聴きやすい演目が多かったです。詳しくありませんが、噺家の腕も凄かったんじゃないかと思います。
 しかし、夫婦喧嘩(夫婦喧嘩は犬も食わない)や鞍馬天狗、先人の行動をなぞって失敗する噺、など少しカブっている演目があったのが気になりました。愛川晶さんの小説『はんざい漫才』ではネタかぶりで大事になっていたのを思い出して、実際のところはそんなでも無いのかなあと思うのでした。
 また、アタマの不倫話からのゲスの極みなど、時事ネタで客の興味を喚起しようというのは分かるのですが、そろそろ飽きてきた感もあります。
 それにお値段3,000円(当日券3,500円)は少し高いです。映画二回分。もっと気軽に来れる値段にしてほしいものです。観光プライスといえばそれまでなんですが。


 【関連リンク】
 天満天神繁昌亭
 http://www.hanjotei.jp/


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[ 2016/05/04 23:24 ] 落語 | TB(0) | CM(0)
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Author:ウイスキーぼんぼん

初めて読んだミステリは『そして扉が閉ざされた』(岡嶋二人)。以来ミステリにどっぷりハマリ中。
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