読み終わったミステリについてコメント。でも最近は脇道にそれぎみ。 このブログは水樹奈々さんを応援しています。

天満天神繁昌亭で上方落語を聴いて来ました(2回目) 

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天満天神繁昌亭



 こんにちわ!
 管理人のウイスキーぼんぼんです。

 休日を利用して天満天神繁昌亭で落語を聴いてきました。
 定席で、雨の日も風の日も毎日落語をやっています。
 前回初めて訪れてからほぼ4か月ぶり!2回目です!
 前回から間が空き過ぎました。今後はもうちょい通う頻度を上げていこうと思います。


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2016年2月6日の噺家



 前日の夜10時ごろに前売券を買ったのですが、今回は117番でした。前回の171番に比べてえらく若い番号でした。人の入りが悪いようです。詳しい人は出演する噺家さんによって見に行く日を決めていそうですが、わたしは特にそういうファンはいないので、人が少ないのはどちらかというとありがたいことです。

 今回見に行ったのも「昼席」です。
 色物として乙女文楽と講談、落語は8人のセットです。文楽が見れるなんてお得じゃん!

 人の入りが悪い、と書きましたが、噺家のひとりは「この時期は興行的に難しい」といったふうなことを言っていました。
 とはいえ個人的には前回同様楽しめました。



世界のナベアツ



 最初に登場した桂三度さんは、かつてTVでよく見かけた世界のナベアツさん(3の倍数と3が付く数字だけアホになる人)で、経緯はよく分からないのですが噺家に転身されたみたいです。壇上に登場して「どっかで見たことある顔だな~」としげしげと眺めていたら、「桂三度」という名前で合点がいきました。
 枕の話で、女子小学生に街中で「あれ、桂三度じゃね?」とヒソヒソ話をされたことを披露されていましたが、今のチビッコには、世界のナベアツではなく、桂三度としてよく知られているのかもしれません。


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2016年2月6日のネタ



 前回は古典落語が多めだった印象ですが、今回は落語の幅広さを知った回で、たいへん満足です。
 冒頭の桂三度さんの「真田小僧」なんて、ミステリファンには鳥肌モノです。披露されたのはまさに叙述トリックだからです!
 子供が父親にお駄賃をねだるシーンから始まります。父親がお駄賃をあげることを渋っていると、子供が「お母さんからもらうからもういいよ!お父さんが京都へ仕事へ行っている間に、家に男の人を連れ込んだことを黙っていたらお駄賃くれるもん!」と、口を滑らせてこう言うわけです。父親も聞き捨てならないとばかりに、話の先を促しますが、子供もしたたか。話をぶつ切りにしては「ここから先のお話を聞きたかったらお駄賃」とお金を要求します。子供の話によると、母親が連れ込んだ男性というのは、真っ白な服を着て、ステッキを持った紳士。その男性は家に上がりこんでは布団の上で母親の腕や太ももを触っていたとのこと。しかし、最後まで聞いてみれば、何のことはない、その男性というのは○○○でした、というオチで、父親が子供にやり込められるお話です。
 たぶんオチ自体は途中で見当の付く人が多いのではないかと思いますが、話を聞いていると「んんん???これはまさか!」とわたしの叙述トリックセンサーがビンビン反応して、まさに鳥肌が立つ興奮を味わいました。
 ただ、家に帰ってインターネットで「真田小僧」を調べてみると、どうもわたしが聞いた「真田小僧」とは違います。「真田」らしさは出てきません。アレンジが加えられたのかもしれません。

 全体的に面白い落語ばかりでした。
 「ぜんざい公社」のお役所仕事を風刺した落語はなんだかすごく今風だし、「始末の極意」のオチなど“話”であのオチ(親指と人差し指が離せない)を聴き手に印象付ける噺家の技術は感心したし、「平の陰」の最後一言でオチが決まる鮮やかさなどすごかったのですが、個人的にお気に入りは「切符」と「鼓ヶ滝」です。
 「切符」は桂梅團治さんのオリジナル落語だそうです。新大阪駅の緑の窓口にやって来た酔っ払いを帰らせようと、駅員さんがどこの駅まで帰るのか尋ねるのですが、何せ酔っ払い、そんなこと覚えていません。困った駅員さんは新大阪駅から順に東京駅までの駅を上げていってピンとくる駅が無いかを調べるのです。本当にすべての駅を上げていきました。
 梅團治さんは手ぬぐいを時刻表に見立ててそれを読むしぐさをするのですが、とうぜんそこに駅名など書かれていません。すべて空で読み上げていきます。途中「ここで時刻表のページが変わります」と言うからさらに驚くではありませんか。時刻表の改ページまで憶えているのです。
 思い返してみれば、桂梅團治さんが演目に入る前に「今トワイライトエクスプレスは山口のほうを走っていますからね、今日もここに来る前に写真を撮って来たからよく憶えているんですよ~。」というエピソードを披露していましたが、実は布石だったようです。どうやらかなりの鉄チャンらしいです。
 オチについても新大阪駅という立地に着目したもので、まさに大阪の落語!上方落語といった感じでした。

 「鼓ヶ滝」はこれも上方落語で、しかも古典落語に属するようです。
 西行法師が鼓が滝にやって来て一句詠むのですが、その晩に泊まったお宿で、宿のオーナーとその母親、さらに娘まで西行法師の俳句にダメ出しをして、俳句をほとんど書き換えてしまうというお話。
 もともとの俳句を、宿のオーナー→母親→娘が段階的に修正して、徐々にブラッシュアップしていく展開が面白く、惹きつけられます。最後に西行法師の置かれた状況が明らかになって「なんだ、よくある○○オチか~」と油断していたら、それが最終的なオチでは無く、通りすがりの人に「実は宿の3人はこれこれこういう人たちで~」というのが明らかにされ、西行法師と我々聴き手が驚くことになります。
 そしてラストの一言

 西行法師「わたしは3人に無礼をしてしまった。これでは○○が××××しまう…」
 通りすがり「いいえ、そんなことはありませんよ。だって鼓には○○が△△△△△から。」


 これには「おおお~!」とのけぞります。
 話の展開の美しさとオチの鮮やかさ、この2つが両立した、もはや芸術作品。いや~すごいな~。


 帰ってから色々調べてみたのですが、今回演じられた「始末の極意」は上方落語の古典落語なんだそうですが、東京で演じられるときはオチが変えられるのだとか。
 理由はよく分かりませんが、奥が深いですね~。
 次は「朝席」とか「夜席」にも行ってみようと思います。


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大阪天満宮




 【関連リンク】
 天満天神繁昌亭 http://www.hanjotei.jp/




高座の上の密室高座の上の密室
2015/6/10
愛川 晶

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[ 2016/02/07 15:21 ] 落語 | TB(0) | CM(2)
僭越ですが・・西行法師が詠むのは「俳句」(五・七・五)ではなく「和歌」(五・七・五・七・七)です。よって一句ではなく一首と数えます。
[ 2016/02/24 20:16 ] [ 編集 ]
> 僭越ですが・・西行法師が詠むのは「俳句」(五・七・五)ではなく「和歌」(五・七・五・七・七)です。よって一句ではなく一首と数えます。

あ、たしかにそうですね。
ご指摘ありがとうございます(*ノv`)
[ 2016/02/24 23:02 ] [ 編集 ]
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プロフィール

ウイスキーぼんぼん

Author:ウイスキーぼんぼん

初めて読んだミステリは『そして扉が閉ざされた』(岡嶋二人)。以来ミステリにどっぷりハマリ中。
「SUPER GENERATION」で水樹奈々さんに興味を持ち「Astrogation」で完全にハマる。水樹奈々オフィシャルファンクラブ「S.C. NANA NET」会員。

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