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京都国立博物館で開催中の特別展覧会「琳派誕生400年記念 琳派 京を彩る」へ行ってきました。 

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京都国立博物館



 こんにちは!
 管理人のウイスキーぼんぼんです。

 文化の日、京都国立博物館で開催中の特別展覧会「琳派誕生400年記念 琳派 京(みやこ)を彩る」へ行ってきました。

 琳派誕生400年を記念して行なわれている展覧会で、そのふるさと京都では過去最大の展覧会となるようです。
 俵屋宗達、本阿弥光悦、尾形光琳、尾形乾山、酒井抱一らの作品が、絵画だけにとどまらず、工芸、書、刀などを余すことなく紹介している内容充実の展覧会でした。


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待ち時間150分



 わたしは朝の9時ごろ訪れたのですが、ちょうどチケットの販売が開始されたタイミングだったらしく、開館時間9時30分のところ既に列が動き始めていました。
 京都国立博物館の南門からずらっと東へ列が数百メートルつづいてのけぞります。この時点で待ち時間150分と超人気です。とはいえ、わたしが訪れた日はマックス180分だったらしく、その2日前の日曜日の240分待ちに比べると少しだけ空いていたようです。

 なぜここまで人気なのかというと、会期のうちでもこの10月27日~11月8日の2週間ほどだけ、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の三者の『風神雷神図』が一度に展示されるからです。
 これは見に行くしかありません。


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 今回はレンガ造りの明治古都館ではなく、最近出来た平成知新館のほうで展覧会が開催されていました。
 まず3階にのぼって、1階へと戻る流れです。
 3階は書、2階・1階が工芸品や絵画がメインに展示されていました。


骨喰藤四郎
骨喰藤四郎

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刀剣乱舞ONLINE「骨喰藤四郎」



 総合芸術として刀も取り上げられており、刀剣乱舞ONLINEでお馴染みの「骨喰藤四郎」も展示されていました。本阿弥光悦の実家は刀剣の研磨(とぎ)・浄拭(ぬぐい)・鑑定(めきき)を家業としていて、徳川吉宗の命で、刀の情報をまとめた「享保名物帳」を編纂したとされています。ここに記帳された刀にだけ「名物」の称号が与えられるそうで、この「享保名物帳」に記載されている刀のひとつが、この「骨喰藤四郎」なのです。鍔に近いところにキメ細やかな装飾が施されており、物を切るだけでなく芸術品だということがよくわかる風貌でした。
 全国各地から琳派にまつわる作品が集結していて、広島の厳島神社からも俵屋宗達による「平家納経」の修理品なんかも呼ばれていました。


蓮下絵和歌巻断簡
蓮下絵和歌巻断簡

鶴下絵三十六歌仙和歌巻
鶴下絵三十六歌仙和歌巻(重要文化財)



 一人の作家による一つの作品というのももちろんありましたが、本阿弥光悦がプロデューサーとなって、特定のジャンルに秀でた芸術家を呼び集めて生み出された作品、というものも多く、とくに工芸品などでそれが顕著でした。
 歌巻にしても、「蓮下絵和歌巻断簡」「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」など俵屋宗達が絵を描いて、本阿弥光悦が書を書くという分担作業の作品もありました。「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」はケースの中にずらっと数十メートルの和歌巻物が展示されていて圧巻です。
 時が下ると、本阿弥光悦も我慢できなくなったのか、彼自身が絵を描いていたりなどしていて興味深かったです。


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八橋蒔絵螺鈿硯箱(国宝)



 尾形光琳の代表作のひとつ「八橋蒔絵螺鈿硯箱」もありました。教科書などではお馴染みの硯箱ですね。
 やっぱり生で見るべきです。写真で見るのとはまるで別物。アワビ貝で表現されたカキツバタの花はきらびやかで、黒の地と金の葉が全体を締めています。板橋には鉛が使用されているそうです。
 以前NHKの「美の巨人たち」で本阿弥光悦の国宝「舟橋蒔絵硯箱」が放送されたときに、鉛は柔らかくて曲げたりしやすい反面、錆び易いというリスクがあると紹介されていました。しかし「舟橋蒔絵硯箱」については未だに鉛は錆びておらず、当時の丁寧な仕事ぶりが露になっています。木、貝、鉛、まるで違うものを一つにまとめ上げるその技。これが工芸品なんですからね。もったいなくて使えないです(←誰も使えとは言ってない)。しかしこの硯箱を使えばすばらしい書がかけそう(^o^)


俵屋宗達「風神雷神図」
俵屋宗達「風神雷神図」(国宝)

尾形光琳「風神雷神図」
尾形光琳「風神雷神図」(重要文化財)

酒井抱一「風神雷神図」
酒井抱一「風神雷神図」



 展覧会後半には、待ってました!宗達、光琳、抱一による「風神雷神図」です!
 やはり一番人気、館内にはこの絵を間近で見ようと長い行列が出来ていました。学芸員の方が「列に並ばなくても離れてみることも可能ですよ」と必至に呼びかけていましたが、最前列で見たいお客さんが多いのか、列は長くなる一方でした。
 今回の展覧会は以前の「鳥獣戯画」のように一方通行ではなく、館内を行ったり来たり自由に出来たのが良かったですね。この風神雷神図も、壁一面に対してひとつの「風神雷神図」が展示されていて、計三面に囲まれる形だったのですが、見比べるためにあっちへ行ったりこっちへ行ったりが自由に出来ました。
 俵屋宗達「風神雷神図」が年代的には一番古く、それを忠実に模写したものが尾形光琳の「風神雷神図」です。酒井抱一の「風神雷神図」はその尾形光琳の模写となるようで、俵屋宗達の「風神雷神図」は知らなかったのだそうな。伝言リレーのような展開で、頭と尻の宗達と抱一を見比べてみると面白いです。
 時代による退色もあると思うので、一概に色味を比較できないのですが、やっはり宗達のが一番渋くて好きですね。
 宗達の雷神は太鼓の一部がフレームアウトしており、また風神雷神両者の目線が下方を向いているので、上空より下降する印象を受けます。
 一方の光琳の「風神雷神図」は風神雷神の両者の視線がお互いの方向を向いていて、安定した印象を受けます。
 忠実な模写をしている以上、光琳が風神雷神の目線を意図的に変えたとしか思えません。またフレームアウトした太鼓をあえてインさせているところなどを見ても、このあたりの安定感を求める構図が光琳の美的センスなのかなあと思うのでした。

 お腹いっぱいです。朝10時ごろに入館して、出てきたのが午後2時すぎ。たっぷり4時間堪能しました。


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お土産
しおり(1,000円)とハンカチ(648円)


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菩提樹しおり



 お土産も買って帰りました。
 ハンカチとしおりです。
 しおりの方は、なんと菩提樹の葉を乾燥させたものに風神をプリントした変ったものです。珍しかったので買ってみました。
 ハンカチもいろんな種類が置いてあったのですが、比較的安めの648円のやつを買ってみました。以前、鳥獣戯画展で購入したのと同じメーカーで、同じ生地のようです。
 ちなみにこのハンカチの「風神雷神図」は尾形光琳のものでした。俵屋宗達のが欲しかったんだけどな~、と思いつつもこの値段のハンカチは他に無かったので、まあいいやと考え光琳のを買いました。


 京都国立博物館の特別展は毎回満足度が高いですね。お客さんもそのぶん多いのですが、でもまあ仕方が無いですね。
 ちなみに今回出展されていた「骨喰藤四郎」については12月からの「刀剣を楽しむ─名物刀を中心に─」という特別展でも引き続き登場するようなので、刀の好きな女子は必見です。


 【関連リンク】
 京都国立博物館 | Kyoto National Museum
 http://www.kyohaku.go.jp/jp/index.html


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[ 2015/11/05 20:47 ] 【おでかけ】 | TB(0) | CM(0)
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