読み終わったミステリについてコメント。でも最近は脇道にそれぎみ。 このブログは水樹奈々さんを応援しています。

山村美紗サスペンス!京都四條 南座 で「京都都大路 迷宮の恋めぐり」を観劇する旅 

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 こんにちわ!
 管理人のウイスキーぼんぼんです。

 3連休の中日、上手く休みが取れたので、京都市内にある 京都四條 南座 というところで山村美紗さん原作の「京都都大路 迷宮の恋めぐり」を観てきました。演劇です。


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京都四條 南座

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 京都四條 南座 は八坂神社にほど近いところにある、松竹が経営している劇場です。
 とても立派な外観をしていて、御朱印巡りをしている最中、前を通るたびに気になっていた建物です。

 深夜番組の『探偵!ナイトスクープ』で山村紅葉さんがゲスト出演した回で、この「京都都大路 迷宮の恋めぐり」の宣伝をしていたのですが、気になって調べてみると、なんとこの京都四條 南座での公演というではありませんか。さっそく前売券を購入することにしました。


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3等席



 座席は全席指定です。
 いくつかの区分に分かれていて、ステージに近いところから特別席(14,000円)、1等席(13,000円)、2等席(7,000円)、3等席(4,000円)と分かれていました。
 こういう演劇を観ることは、個人的にほとんど無いので、試しに…というわけで、一番安い3等席を購入しました。
 3等席は3階席の奥で、一番ステージから遠いのですが、そもそもこの南座のキャパが1,000人ほどなので、遠いといっても知れています。
 よく行く水樹奈々さんのコンサートなんて、選べないうえ全席一律の値段なんですからね。たいした問題では無いと判断します。


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3等席からの眺め
思ったよりよく見えます



 実際に劇場を訪れてみると、3等席はものすごく急勾配な配置でした。見晴らしが良く、ステージもよく見えます。
 1階席左寄りに設けられた花道の手前が見切れるのですが、まあいたしかたありません。

 1階席は満員御礼状態でしたが、3階席(2等席の一部と3等席)はガラガラでした。
 やはり、見るからには――という理由で高いお金を払ってよい席をとる人が多いのでしょうね。

 ちなみに客層としては圧倒的に高齢者が多かったです。かつてTVでよく放送されていた山村美紗サスペンスを観たファンなのか、はたまた主演女優のファンなのかはよく分かりませんが、そのいずれでも納得できる客層でした。
 ちなみに若い人はほとんどおらず、いても家族連れで観光で来ているような人でした。わたしのように男ひとりのお一人様なんて絶無です。


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主演者のみなさま



 浅野ゆう子さん主演で、水野真紀さんや大澄賢也さんらが脇を固めます。
 脇といっても舞台上では主演みたいなもので、セリフにしろ存在感にしろ、主演の人とは大きな違いはありません。
 われらが山村紅葉さんも出ます。
 おおっ…こうやって見ると、TVでよくもよく見る役者さんがズラリじゃないですか…。これはなかなか良いかもしれません。演劇ってそういうもんだよ、というツッコミが入りそうですが、観劇自体の経験値が低いわたしにとっては新鮮な刺激でした。


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『京都西大路通り殺人事件』(文春文庫)



 「京都都大路 迷宮の恋めぐり」の原作は、サスペンスの女王として名高い山村美紗さんの『京都西大路通り殺人事件』です。
 事前に原作を読んでから劇を見ることにしました。

 原作の方は、京都の西大路通りというところで連続して発生する殺人事件の謎を、日本画家の沢木と舞妓の小菊が追っていく物語です。西大路通りというと、北は金閣寺からはじまり、平野神社、北野天満宮、法輪寺と有名寺社が建ち並ぶ通りです。作中でもそれらを訪れるシーンがあり、京都の街が情緒豊に描かれているのが特徴です。
 しかし、劇の「京都都大路 迷宮の恋めぐり」はタイトルから“西大路通り”が削除されていることからも分かるとおり、そういう寺社巡り的な愉しみはありませんでした。原作で第一の殺人事件が勃発した北野天満宮なんか出てきやしません。やっぱりステージ上でそういう面白みは表現しにくいのでしょうか。場面転換はいくつかあったのですが、その大部分は祇園のクラブ「牡丹」の店内が占めます。あまり屋外の様子は劇中では描かれませんでした。

 つまるところ、演劇化に際して、かなりのアレンジが加えられているのです。
 しかし、それはそれで良いと思いました。新鮮な気持ちで観劇できます。
 登場人物の職業や、過去に事故死した西大路という男性との○○、などところどころで原作からのエッセンスを抽出した痕跡が見られましたが、もはやほとんど別物です。原作で重要な部分をなす過去の事件との絡みはサラッと流され、西大路通りで殺人事件が頻出しているということも触れられはしますが、重要な情報としては扱われていません。そのかわり劇中では3つの密室殺人が登場し、ステージの上で解決が図られるのが大きな特徴です。とうぜん密室トリックもステージ上で再現され、この点はなかなか楽しめました。「京都都大路 迷宮の恋めぐり」の触れ込みとしては、2つの密室ということで、おそらく第一、第三の殺人を指すのだろうと思うのですが、第二の殺人についても、衆人環視の中での殺人という意味では密室に分類可能です。
 第一の密室については、真っ先に俎上に載せられ、真っ先に否定されるような類の創意の無い密室トリックだったのですが、ステージ上でそのトリックを再現してみせた点は高ポイントです。
 また第二の衆人環視の密室については、パーティーの最中だったために、犯人の取った行動が衆人の中に埋没し、犯行が自然と隠蔽されてしまった、というのが密室化した理由なのですが、これを文章に書くと簡単なのですが、実際にステージ上で見せるとなるとそうはいきません。もし仮に、犯人役の人間が、探偵役が推理したような行動をステージ上で取っていたとしたら…これは大胆な隠し方です。再度確認のために観たくなります。
 第三の密室は和室の離れです。鍵のかかった戸襖が部屋を密室にしており、トリック自体はチャチなのですが、それをみちびく手がかりが、事前に役者の口から語られており、伏線がしっかりしているのが高ポイント。また、探偵役が誰がその密室を作ったのか、その切り口となった手がかり(スマートホンの着信)についても、これも自然な形で事前に観客には周知されており、手がかりから真相を導く、という一連の流れがしっかりしたトリックでした。原作には無いトリックですが、伏線の処理の仕方は原作より上に感じます。

 劇中では山村美紗さんの名前が実際に出たり、人形師役の浅野ゆう子さんが、ステージ上で「わたしホントは女優になりたかった!」というセリフを口にして観客を沸かせてみせたりと、メタなネタが多かったです。
 山村紅葉さんも、しっかりした女優という印象。TVドラマなんかを見ていると母親の山村美紗つながりでサスペンスドラマに「ださせてもらっている」という勝手なイメージがあったのですが、「親の七光」と言うのをはばかられる立派な演技でした。母親の遺産で食い扶持には困りそうに無いと思うのですが、まあそういうことではないのでしょうね。

 満足の演劇鑑賞でした。
 この山村美紗サスペンスの演劇は一定期間を置いてやっているそうなので、また機会があれば観に行くことにします。


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記念パンフレット



 お土産に記念パンフレットを買って帰りました。
 同人誌のような手作り感があります。
 役者の説明や役者に対するインタビュー、制作発表リポートなどか書いてありました。
 しかしそれにも増して広告が多くてげんなりします。




 【関連リンク】
 京都四條 南座トップ|松竹株式会社
 http://www.shochiku.co.jp/play/minamiza/






京都西大路通り殺人事件京都西大路通り殺人事件
1998/12
山村 美紗

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[ 2015/10/11 21:31 ] 【おでかけ】 | TB(0) | CM(0)
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初めて読んだミステリは『そして扉が閉ざされた』(岡嶋二人)。以来ミステリにどっぷりハマリ中。
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