読み終わったミステリについてコメント。でも最近は脇道にそれぎみ。 このブログは水樹奈々さんを応援しています。

小島正樹「浜中刑事の迷走と幸運」 

浜中刑事の迷走と幸運浜中刑事の迷走と幸運
2017/2/7
小島正樹

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★★★☆☆



 【内容紹介】

 鉄柵で囲まれたフリースクールで教師が殺害された。鉄格子の嵌まった狭い居室で学園を賛美する生徒たちに犯行は不可能。凶器は学園のはるか外にある街路樹の上方にささっていた。群馬県警捜査一課の浜中と夏木は、事件のウラに学園の闇があると考えて捜査を開始する。




 倒叙ミステリの長編作品です。
 舞台はフリースクール。フリースクールというと、最近では似鳥鶏氏の『一〇一教室』が記憶に新しいですが、本書はそれよりもより本格ミステリに徹した作品です。
 フリースクールを舞台にしている点が本格ミステリを面白くしています。冒頭で描かれる殺人シーンと、その実行者たる犯人、この両者の間には大きな溝があり、各々を結びつけることを困難にしています。その溝というのがフリースクール特有の身体的・精神的拘束によるもので、その人物に犯行を不可能なものにさせているのです。「学園の敷地内で発見される死体」と「脱出不可能な寮室の中にいる犯人」、「学園を取り囲む塀」と「学園の敷地外で発見される凶器」などがそれです。
 このような不可能興味が作中にばらまかれているのは作者らしい作品と言えます。他方で、倒叙ミステリというかたちを採ることで、犯人寄りの描写も多く、取ってつけたような犯行動機になっていないのも特徴です。この犯行動機(想い)の強さが形になるのが、先に書いた鉄壁の不可能現象を破る、あるトリックなのです。正直アンフェアすれすれだと思うのですが、力技でも成立させてしまったからこそ、結果として犯人の想いの強さが表れていると思うし、それにプラスしてフリースクールの闇の深さも強調されています。
 凶器の隠蔽にかんするトリックなんかは、単純ながら印象深い良トリックです。どうなんでしょう、前例が無いのであれば、このトリックだけで本作はミステリ史に名前を残しそうな勢いです。
 作者らしいアイデアの光るトリックと、人を描いた物語としての魅力、その両方を兼ね備えた良作です。おすすめです。
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[ 2017/02/14 02:37 ] 小島正樹 | TB(0) | CM(0)

小島正樹「モノクローム・レクイエム」 

モノクローム・レクイエムモノクローム・レクイエム
2015/8/8
小島 正樹

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★★★☆☆



 【内容紹介】

 警視庁の特別捜査対策室五係と、民間の「怪譚社」を舞台に全五話の連作短篇。
 隣家の窓に火中の戦時中の防空頭布姿の人を見た女子大生からの依頼で、その謎を菱崎真司が解明(「火中の亡霊」)。
 怪譚社というネット上で不思議な話を募集、購入した事件の背後には犯罪が隠されていて、犯人は制裁を受ける(「踊る百の目」)。そしてラスト、警視庁を舞台に、彼らが探偵を始めた経緯や、それにまつわる謎が明らかに!




 ジャケットイラストが秀逸で、黒色と白色によって1人の男性の二面性を表現している点が本書を象徴しています。
 奇数話の第一話、第三話は刑事の菱崎真司が事件を解決し、偶数話の第二話、第四話は人々から奇妙な体験を買い取るという正体不明の「怪譚社」の男が悪を裁きます。そして最終話の第五話で、この二重螺旋がひとつに収束していきます。
 各短編に目を向けると、小島正樹さんらしい期待どおりのミステリです。出し惜しみの無い物理トリック、怪奇譚に現実レベルの解決を与える真相の意外性、と作者の名前買いをした読者は満足できることと思います。
 ただ、全体の物語の構図はなかなか面白く読めたのですが、不可解な現象は最終段において説明が付けられるのですが、そうでなければならなかった理由・必然性というのに説得力の弱さを感じました。探偵役がそう推理するからそうなるんだ、と言われれば元も子も無いのですが、たとえば第四話の「怨霊の家」において、見ず知らずの男が部屋に入って石を積む理由は説明されるのですが、何故石でなければならなかったのか、なぜ“積む”という行為がなされなければならなかったのか、という部分まで突っ込んで考えると、別に石を積まんでも別のことでも良かったんじゃないか、と思えて来ます。三途の川を演出したいばっかりに「石を積む」という行為が採用されたようにしか思えず、しかし犯人の属性を考えると、犯人にそこまで考える余地が無いことは作中ではっきりとしています。作者の都合で「石を積む」という行為が描かれているのです。
 本書で特徴的なのは、登場人物たちのキャラ付けです。登場人物たちの微妙な立ち位置が、物語全体に響いてくる構図、殺人犯に対して遠慮なく憎しみを抱く何か裏がありそうな探偵役、彼らの所属する特別捜査対策室五係に新しく異動になった読者に近い目線の女性警官など、過去の小島ミステリに比べてキャラクターがしっかりと描かれている印象を受けます。
 これぐらいのサイズ感の作品でトリックを連発いただけるのなら、次作も読んでみたいのですが、本書を最後まで読むと、どうもラスボス的な人物は裁かれてしまったし、シリーズ作品のようですがなんだか本書1冊で終わりな感じもします。最後にある人物が言う「五係を続けてほしい――」というのはわたしとしても同感。これで終わりって勿体無い。「怪譚社」の男ってなかなかいいキャラなのに。

[ 2015/08/22 20:58 ] 小島正樹 | TB(0) | CM(0)

小島正樹「呪い殺しの村」 

呪い殺しの村呪い殺しの村
(2015/02/18)
小島 正樹

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★★★★☆



 【内容紹介】

 東北の寒村・不亡村に、古くから伝わる「三つの奇跡」。
 調査に訪れた探偵の海老原浩一は、術を操る糸瀬家に翻弄される。
 一方、「奇跡」と同時刻に、東京で不可解な連続殺人が発生。
 警視庁捜査一課の鴻上心が捜査にあたる。被害者には不亡村との繋がりがあった。
 海老原は鴻上とともに、怨念渦巻く村の歴史と謎の解明に挑むのだが……。




 名探偵・海老原浩一シリーズの最新長編です。
 作者が執筆に小慣れて来ているからなのか、なんだか回を追うごとに面白くなっているのですが、本作もたいへん面白く読ませていただきました。
 不可能犯罪を理詰め解決するのは本作でも健在ですが、それ以外の特徴としては舞台が2つに分かれている点が挙げられます。東京では捜査一課のの鴻上心が、そして不亡村では海老原浩一がそれぞれの地で起こった事件の捜査にあたります。序盤に東京の事件が描かれて、以降はほぼ完全に不亡村へ舞台を移すことになるため、東京の事件が放り投げられたままとなる展開が読んでいる最中は少し不満でした。舞台を2つに分けた割に絡みが少ない(東京の鴻上心も不亡村にやってきてしまう展開に!)点にです。
 しかしラストまで読むとこの考えはあまりに早計だったと言う他ありません。クライマックスの解決編が抜群に良いからです。
 帯に「ページを繰る手が止まらない」とありますが、それはまさに正鵠を射ています。千里眼・予知・呪殺といった3つの謎が順々に披露される分かりやすい展開なうえ、不可能現象もハッキリと読者に訴える強度の高いものです。そのため不亡村に2つの家系こそあれど、あまり難しく考えずに不可能現象に頭を抱えながら楽しく読書できます。今作の場合は、例えば龍が昇った、といったようないかにも“トリックのための謎”出てこないのも個人的には好印象でした。
 以前の作品のように物理トリックそれ自体で驚かそうという感じは薄れて、物理トリックが“従”にまわっており、パズラーとしての謎解きが“主”として描かれています。
 そうです、クライマックスで描かれるのは、不亡村の人物をピースに見立てたまさにパズルなのです。

 どんでん返しを行なう度に伏線が浮かび上がる展開は入念で、本格ミステリとしてたいへん好感が持てます。意外すぎる犯人の設定も、犯行機会からというよりどちらかというと犯行動機から導き出されており、その犯行動機が生み出されるまでのプロセスを、不亡村の2つの一族に焦点を当てたロジックによって導き出されているのが抜群に良いです。東京と不亡村で発生した事件、糸瀬家と染矢家の確執、すべてが収まるところに納まっていく怒涛のクライマックスは読み応え抜群です。
 最近の作者の作品は昔より面白くなっているし、もう少し評価されてもいいんじゃないか。まだ足りないと思います。逆にいかにもな舞台や設定で損をしている感じも。

 タイトルが少しダサいのを除けば、満足度の高い本格ミステリでした。これはお勧めです。


[ 2015/03/02 22:07 ] 小島正樹 | TB(0) | CM(0)

小島正樹「硝子の探偵と銀の密室」 

硝子の探偵と銀の密室 (講談社ノベルス)硝子の探偵と銀の密室 (講談社ノベルス)
(2014/06/05)
小島 正樹

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★★★☆☆



 【内容紹介】

 東京の多摩湖畔で、巨木の高枝に挟まったウエットスーツ姿の女性の死体が発見される。さらに同じ頃、現場から少し離れた住宅地で、女性社長が三重密室の邸宅内で殺害されていた。捜査本部を率いる警視庁の理事官、和久井遙香は同一犯であるとにらみ、被害者二人に共通する知人たちを聴取するが、全員にアリバイがあり、事件は迷宮入り。一方、本庁の刑事部長の密命を受けた刑事の友坂は、庁内で「ガラスの探偵」と囁かれる朝倉透に事件の解明を依頼するが!?




 前作『硝子の探偵と消えた白バイ』に続く小島正樹氏の新シリーズ第二弾です。 
 「消えた白バイ」は未読ですが問題無いだろうと思い本書から読み始めます。

 作者の長編にしては分量が少なく、その分トリックの乱発も影を潜めています。トリックの切り売りが見て取れますが、その替わりにキャラクターの魅力に注力している印象です。
 本作品のメインは2つの密室殺人事件です。足跡の無い密室と三重密室です。一方のトリックが割と豪快系の物理トリックで、このあたりはさすが島田荘司チルドレンといったところですが、いずれの密室も解決編においてリンクしあうのがトリックメーカーの作者らしくもあります。
 トリックで読ませる作品なので仕方の無いところがあるかもしれませんが、道中がトリック解明の試行錯誤よりも、関係者のアリバイ調査やアリバイ崩しで占められている点にバランスの悪さを感じました。このあたりの「謎→トリックの説明」という流れの空隙をアリバイ調査で埋める、という単純構造が短編や中編を読んでいるような感覚になります。とは言っても終盤の人質救出のクイズの謎解きがかなりの駆け足であることを考えると、この人質救出シーンの割合をもっと増やしても良かったのではないかと思います。密室トリック、人質救出クイズ、いずれにしても謎解きがトリックの説明になっているのが残念なところです。もうすこし手がかりをもとに段階的に謎を解いていくことはできないでしょうか。




硝子の探偵と消えた白バイ (講談社ノベルス)硝子の探偵と消えた白バイ (講談社ノベルス)
(2013/07/04)
小島 正樹

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[ 2014/08/24 21:32 ] 小島正樹 | TB(0) | CM(0)

小島正樹「祟り火の一族」 

祟り火の一族祟り火の一族
(2012/10/17)
小島 正樹

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★★★★☆



 【あらすじ】

 「事件の陰には、惨いほどの悲しみや苦しみがある。人の哀しみを背負えば、自分の哀しみを忘れられる…」。殺したはずの女が蘇り、のっぺらぼうが林に立つ。包帯男に語り聞かせる怪談に興味をもった劇団員の明爽子は、刑事の浜中と探偵の海老原を巻き込んで、捜査に乗り出した。舞台となった廃鉱山では、連続殺人が起きていたと判明。解き明かされる真実から、火に祟られた一族の宿命が浮かび上がる―。




 小島正樹さんの今年2冊目の新刊。トリックメーカーの割に量産体質で、クオリティーもそこまで低くないので、海老原シリーズを書きまくれば流行りそうなものなんですけど、実際はどうなんでしょう。最近の作家さんだと三津田信三さんの刀城言耶シリーズは売れ行き良好のようで、それを考えると本作も流行りそうな気がします。帯には『犬神家の一族』の文字が見えるとおり、横溝正史(三津田信三)テイストが色濃いのです。

 といっても『犬神家の一族』のような血で血を洗うような遺産相続問題は描かれず、怪談話(ホラー)を軸にした謎と不可能犯罪が描かれるので、それを考えると三津田信三寄りかもしれません。しかし作者は当代屈指のトリックメーカー。ロジックよりトリック重視で本格ミステリを作り上げていきます。密室トリックにアリバイトリック、過去の謎を解いくアームチェアディテクティブのような趣向もあり、若干無理筋のトリックもあるとはいえ、なかなか贅沢です。しかしここまでは従来の小島ミステリも同様で、まあ作者らしい展開といえます。しかし、それよりも驚いたのが終盤付近で明らかにされる、作品世界を変えるような大トリックです。やんちゃな物理トリックを披露していた今までの作者とは少し違った、繊細な面を見せてきます。おそらく技術レベルでいえば作者の作品では本作が一番ではないでしょうか。この趣向によって一見ありえないとある事実を、フェアに成立させています。それだけに衝撃は大きかったです。動機の面へもその趣向は効果的に使われていて、小説としても悪くないです。

 以前に比べてずいぶん読みやすくなっていました。本作1つに詰め込まれたトリックのバリエーションは多く、個々のクオリティーもレベルが高い割に、まとまりが良い印象を受けました。安定してきた感のある著者のミステリですが、シリーズは新たな一面を見せ、さらなる広がりを予感させます。
 本書が、クオリティーの点でもシリーズ展開の点でも作者の作品を新たなステージへ進ませる重要な作品になりそうです。これだけのトリックが案出できれば十二分でしょう。トリックメーカーとしての新たな力を見せ付けた傑作です。オススメ。
[ 2012/10/25 22:28 ] 小島正樹 | TB(0) | CM(0)

小島正樹「綺譚の島」 

綺譚の島 (ミステリー・リーグ)綺譚の島 (ミステリー・リーグ)
(2012/02/22)
小島正樹

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★★★★☆

 風もないのに大木が揺れ、魚たちが大量に死に、海が真っ赤に染まり、
 そして土中からは鈴の音が……。
 かつての「よそもの殺し」の島に伝わる奇異。
 そして繰り返される不可解な島民の連続死に「解答」はあるのか?


 海老原浩一を探偵役としたシリーズ最新作。今回は因習に囚われた島が舞台です。
 トリック乱発は本作も健在で、ファンは迷わず手にとって良いと思います。個人的には本格ミステリー・ワールド・スペシャルの『龍の寺の晒し首』よりもこちらのほうが好みで、謎やトリックがたくさん出てくる割にはまとまりが良く、スッキリ読めます。数多の怪異がひとつの着眼点によって芋づる式に解けていく展開が心地よく、謎解きの段になってひとつの流れが生まれているのも良いところ。読みやすい。それぞれの謎が独立してなく、関連性を持って存在しているのです。たまにトリックや謎を盛り込むだけ盛り込んで消化不良に陥ってしまい、ごちゃごちゃした印象を与える推理作家がいますが、本書はそういうのとは無関係。
 謎の連打を小説の駆動力にしているところがあり、物語やプロットの面白さが少ないのが残念ですが、これは作者のカラーと割り切ったほうが良いかもしれません。ここまでの謎の数々をきれいにまとめる作家はそういないはず。中盤までのリーダビリティーは申し分ない上に、終盤の展開も良かったです。単純に真相を説明するだけに終わってはおらず、犯人の意外性の演出、因習に囚われた者による犯行動機の意外性、インパクト抜群な大掛かりな物理トリックなど、最後の最後まで楽しめました。

 物語は決して明るい雰囲気ではありませんが、海老原浩一のキャラ、謎やトリックを描くことに徹したゲーム性重視のスタンスなどから見かけ以上にさくっと読めます。以前より文章も読みやすくなった?ハードカバーなのでとっつきにくいかもしれませんが、これはオススメです。




龍の寺の晒し首 (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)龍の寺の晒し首 (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)
(2011/03/18)
小島正樹

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[ 2012/02/28 20:49 ] 小島正樹 | TB(0) | CM(0)

小島正樹「龍の寺の晒し首」 

龍の寺の晒し首 (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)龍の寺の晒し首 (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)
(2011/03/18)
小島正樹

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★★★☆☆

 群馬県北部の寒村、首ノ原。村の名家神月家の長女、彩が結婚式の前日に首を切られて殺害され、首は近くの寺に置かれていた。その後、彩の幼なじみ達が次々と殺害される連続殺人事件へ発展していく。僻地の交番勤務を望みながら度重なる不運(?)にみまわれ、県警捜査一課の刑事となった浜中康平と彩の祖母、一乃から事件の解決を依頼された脱力系名探偵・海老原浩一の二人が捜査を進めて行くが……

 本格ミステリー・ワールド・スペシャルの第一弾です。
 島荘イズムの継承者にして二階堂黎人派……なのか正確なところはよく分かりませんが、とにかく作者の小島さんはトリックで勝負する方です。本作ももちろん例外ではなく、トリックの連打が見どころです。
 この人の作品は、読むたびに何だか読みやすくなっていて、本作なんか脱力系探偵以外にも浜中康平のキャラが良い味を出しています。
 ただ、首なし殺人の猟奇性や龍の出現などの幻想性といった雰囲気と、それらの「軽さ」は何だかミスマッチに感じました。これは物語が重苦しくなり過ぎなくて良いともいえるので、好みが分かれるところだと思います。

 本書一冊で数多くのトリックが出てくるのが見どころなんですが、逆に言えばミステリとしての見どころはそれのみで、なんだかあっけない読後感です。たしかに本書にぶっこんでいるネタ量は相当なもので、サービス精神は感じたんですが、このような物語ならば連続殺人が1件や2件減っても問題無いんじゃないかと感じた。
 トリック重視なので、謎→推理→解決の一連の流れの「推理」の面白さがほとんど無いのです。たとえるなら、紐を結んで自らまたほどくような作業が延々と描かれているに過ぎず、完全にトリックのネタ帳。しかもトリックに説得力は無くて、名探偵が言うから「ああそうなんですか」と読者が納得させられるようなものばかりです。
 クライマックスの怒涛の展開で、数多の事件が一本に繋がるのは圧巻ですが、もはやこれをご都合主義といわずに何というのか。無理矢理納得するしかありません。

 いちおう推理小説なんですよ。謎を提示してその種明かしをするだけなら、これでかまわないのかも知れませんが、たとえば幕間のエピソードとか、もう少しじっくりエピソードを読ませてくれてもいいんじゃないか。島荘の『アトポス』のように…とは言わないけれども。幕間は完全に謎を提示しているだけで終わっています。「推理」の面白さは無いし、「小説」の面白さもあんまり無い。う~ん、難しいです。

 あと気になったのがフェアプレイに関して。
 三人称視点の地の文で

 >池の中から黒いなにかがにゅうと出て、弓子の胸のあたりを掴んだ。

 とあるんですが、これはギリギリだと思います。
 以前麻耶雄嵩さんは、フェア・アンフェアというのは「上手い」と感じるか「卑怯だ」と感じるかの違いだというようなことを言ってましたが、その基準だと、ボクの場合本書はアンフェアということになります。






千街氏のツイート



検証してみた



[ 2011/05/12 21:45 ] 小島正樹 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

ウイスキーぼんぼん

Author:ウイスキーぼんぼん

初めて読んだミステリは『そして扉が閉ざされた』(岡嶋二人)。以来ミステリにどっぷりハマリ中。
「SUPER GENERATION」で水樹奈々さんに興味を持ち「Astrogation」で完全にハマる。水樹奈々オフィシャルファンクラブ「S.C. NANA NET」会員。

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好きな推理作家:島田荘司ゴッド
嫁本:アトポス)
好きな歌手:水樹奈々ちゃん
嫁曲:SUPER GENERATION)
誕生日:ヘレン・マクロイとおなじ
体型:金田一耕助とおなじ

御朱印巡り
集めた御朱印です。
(各都道府県参拝した順)
※記事に出来ていない寺社多数です!鋭意執筆中!
※リンクが切れているものは下書き状態です。しばらくしたら公開されます。

【東京】
・靖國神社(その1)
・靖國神社(その2)
・東京大神宮
・浅草寺 御本尊
・浅草寺 浅草名所七福神
・浅草神社
・浅草神社 浅草名所七福神
・今戸神社
・明治神宮(その1)
・明治神宮(その2)
・増上寺
・烏森神社
・神田明神

【愛知】
・熱田神宮
・一之御前神社、別宮八剣宮
・真清田神社
・大神神社
・大須観音

【大阪】
・大阪天満宮
・豊國神社
・四天王寺
・住吉大社
・坐摩神社
・法善寺
・難波八阪神社
・道明寺天満宮
・一心寺
・安居神社
・生國魂神社
・生國魂神社 干支(申)
・生國魂神社 干支(酉)
・三光神社
・玉造稲荷神社
・今宮戎神社
・方違神社
・難波神社
・露天神社(お初天神)
・太融寺
・大鳥大社
・石切劔箭神社
・枚岡神社
・慈眼寺
・久安寺

【京都】
・鈴虫寺
・松尾大社(その1)
・月読神社
・天龍寺
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・常寂光寺
・二尊院
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・河合神社(下鴨神社摂社)
・盧山寺
・梨木神社
・白雲神社
・護王神社
・御霊神社
・下御霊神社
・平安神宮
・銀閣寺(慈照寺)
・金閣寺(鹿苑寺)
・龍安寺
・八坂神社
・八坂神社 美御前社
・八坂神社 又旅社
・八坂神社 冠者殿社
・八坂神社 青龍
・八坂神社 祇園御霊会
・伏見稲荷大社 本殿
・伏見稲荷大社 奥社奉拝所
・伏見稲荷大社 御膳谷奉拝所
・三十三間堂
・養源院
・東福寺
・建仁寺
・南禅寺(その1)
・南禅寺(その2)
・永観堂(禅林寺)
・北野天満宮
・北野天満宮 宝刀展限定「鬼切丸」
・大将軍八神社
・法輪寺(達磨寺)
・妙心寺
・妙心寺 退蔵院
・仁和寺
・建勲神社
・晴明神社
・御金神社
・八大神社
・豊国神社
・由岐神社
・鞍馬寺
・貴船神社
・六道珍皇寺
・六道珍皇寺 六道まいり
・六波羅蜜寺 都七福神
・安井金比羅宮
・知恩院 徳川家康公四百回忌
・青蓮院門跡
・青蓮院門跡 近畿三十六不動尊霊場
・粟田神社
・鍛冶神社(粟田神社末社)
・東寺
・上賀茂神社(賀茂別雷神社)
・大徳寺 本坊
・大徳寺 高桐院
・今宮神社
・妙顯寺
・三千院 御本尊
・三千院 西国薬師四十九霊場第四十五番
・三千院 聖観音
・実光院
・勝林院
・宝泉院
・寂光院
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【和歌山】
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【滋賀】
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・比叡山延暦寺 法華総持院東塔
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・比叡山延暦寺 横川中堂
・比叡山延暦寺 四季講堂(元三大師堂)
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・三井寺 黄不動明王
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【兵庫】
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【岡山】
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【鳥取】
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・聖神社
・鳥取東照宮(樗谿神社)

【広島】
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・沼名前神社(鞆祇園宮)
・福禅寺(対潮楼)

【徳島】
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【福岡】
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・住吉神社

■朱印帳■
・京都五社めぐり
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