読み終わったミステリについてコメント。でも最近は脇道にそれぎみ。 このブログは水樹奈々さんを応援しています。

深水黎一郎「少年時代」 

少年時代少年時代
2017/3
深水 黎一郎

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★★★☆☆



 【内容紹介】

 町を歩くチンドン屋のシゲさんが吹くサキソフォンの音色に惹かれ、彼についていった僕。シゲさんは僕に、“あきらめないこと”の大切さを教えてくれた。ある日、町で殺人事件が起きて…(「天の川の預かりもの」より)。その他、アクの強い両親のもと犬を飼い始めた少年、柔道部での上下関係に揉まれる少年…大人の世界の理不尽にさらされながらもひたむきに生きる、ピュアな彼らの成長を描く。昭和の香り漂う懐かしい時代の風景から予想外の展開が待ち受ける、書き下ろし連作小説。




 ある男の子の少年時代から青年になるまでを連作短編集形式で描いた作品です。文庫書き下ろし作品です。
 著者の作品の中では『ジークフリートの剣』や『美人薄命』といった非本格系の作品とテイストが似ています。とはいえ連作短編集形式の骨格を利用した詐術の存在が最終話のクライマックスで明かされます。その点を考えるとミステリとしても楽しめます。
 多段構えのサプライズが贅沢ですが、登場人物たちの仕草や考えを注意深く読んでいれば容易にそのトリックを見抜くことはできるでしょう。涙あり、笑いありで面白い小説なのですが、ミステリとしてなぜこのようなトリックで読者を欺く必要があったのか、なぜ「2」を「1」に誤認させる必要があったのか、必然性に乏しいような印象を受けます。
 ただし繰り返しますが、小説としては面白い作品です。にじみ出てくるユーモアと、柔道の試合の手に汗握る展開、飼い犬との出会いと別れ、多感な少年の目線を通してそれらが描かれており、こういう時代がわたしにもあったな、と振り返ります。わたしも小学生のころに犬を飼っていまして、そういえばお墓参りに行ってないな、作中で少年が思うように、もっと可愛がってやればよかったな、なんて思い出しながら読みました。

 読み終わって、ふと表紙のイラストに目を向けると…なんかこれ違うんじゃないか、と違和感を感じましたが、それはそれということで。

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[ 2017/03/26 23:52 ] 深水黎一郎 | TB(0) | CM(0)

深水黎一郎「ミステリー・アリーナ」 

ミステリー・アリーナミステリー・アリーナ
2015/6/30
深水 黎一郎

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★★★★☆



 【内容紹介】

 全編伏線ともいえる「閉ざされた館の不可解な連続殺人」の真相を見抜く。早い者勝ち、「真相」が分かればいつでも解答可能の争奪戦。もちろん「あなた」も参加OK。強豪たちがつぎつぎ退場していくなか、その裏で、何かが始まっていた…ベストセラー『最後のトリック』の著者があなたに挑む多重解決の極北!




 多重推理ものの新機軸でかなりの労作。実際の評価は人それぞれだと思うのですが、過去に無いタイプのものであるのは間違い無いので、今後多重推理もののカテゴリーでは本書は無視できないポジションに君臨するでしょう。
 早押しクイズと多重推理を組み合わせた造りが本書の大きな特徴です。回答者は出題された――では無く出題“途中”の謎に対して、真相が分かった時点で自身の推理を披露します。いわば回答者(探偵役)はメタレベルに立って作中作の謎を解いていくのですが、実はその裏には作中作相手では無く、同一レベルにいる出題者(TV番組製作者)との対決の構図が隠れているのが大きなミソ。この独特とも言える探偵と犯人の対決の構図が多重推理に新たな可能性を与えており、本書を多重推理ものの傑作に押し上げています。
 このブログを見ている人には説明するまでも無いかもしれませんが、後期クイーン的問題のひとつに「作中で探偵が最終的に提示した解決が、本当に真の解決かどうか作中では証明できない」というのがあります。これは手がかりが出揃ったことを探偵自身が確定できないからで、この問題の解決策のひとつとして、探偵がメタレベルに立って推理を行なうというのがあります。本書「ミステリー・アリーナ」の場合、「早押し」システムを導入することで、探偵役に手がかりが出揃うのを待たせません。では回答者(探偵役)が最後の一人になったとき、問題を最後まで聞き終わったとき、手がかりが全て出揃ったとき――最終回答者は真相を射抜くことができたのか?それが本書の大きな見どころです。ぜひ読んでみてください。TV番組という構図がここで活きてきて意外なラストを迎えます。
 下位レベルの謎をメタレベルの探偵が解決しようとしたとき、真の黒幕が探偵と同一レベルにいて事件の糸を引いていた場合、決着は一体どのようにつくのでしょう。「ミステリー・アリーナ」はこの特殊すぎる構図を見事に落とし込んだ傑作です。

 本書のさらに面白いところは、回答者(探偵役)のさらにメタにいる我々読者にとっては、本書のオチを見抜くことが容易な点です。作者がどこまで計算して描いているのか判断しかねるのですが、作者がフジテレビの偏向報道問題に言及したことを知らない読者は少数派のはずで、その作者があえて作中でTVのことを「ステマボックス」と揶揄している点から、あまりTV番組に良い感情を抱いていないのは察することが出来ます。このことと、前述の後期クイーン的問題――これを組み合わせると、オチはひとつしかありません。作者が読者に対してわざとオチの尻尾を掴ませようとしているようにも思えます。
 メタレベルの探偵たちにああいうラストを与え、メタのメタにいる我々読者に解決を担保させる、気の効いた趣向です。

 本書も十分楽しく読ませていただいたのですが、やっぱり深水さんの作品って、本書や『世界で一つだけの殺し方』といった本格寄りの作品よりも『美人薄命』や『ジークフリートの剣』といった物語性重視の作品の方が個人的には好きだな、という思いを強くしたのでした。

[ 2015/06/27 15:16 ] 深水黎一郎 | TB(0) | CM(0)

深水黎一郎「大癋見警部の事件簿」 

大癋見(おおべしみ)警部の事件簿大癋見(おおべしみ)警部の事件簿
(2014/09/18)
深水 黎一郎

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★★★☆☆



 【内容紹介】

 本格ミステリーの天敵、降臨!

 この男、事件を解決する気がまったくない。
 いつも現場で居眠り、髙イビキ──なのになぜか警視庁捜査一課の中でも検挙率100%を誇る「警視庁最悪の警部」が、本格ミステリーの約束事を、次から次へとなぎ倒す。
 黒い笑い溢れる著者渾身の怪作。




 ノックスの十戒やヴァン・ダインの探偵小説作法二十則を筆頭に、本格ミステリのお約束や定型を次々とぶった切っていく痛快な作品です。
 短編集で、いずれの短編も短いためネタの乱発が気持ち良いです。斜め上をいく真相ばかりで、実験的といえば実験的ですが、ユーモア方向に振れたものばかりなので、意外性の演出に驚く以前にまずは笑います。特に後期クイーン的問題を扱った作品はたいへん面白く読みました。
 ただ、本書で描かれているネタの中には、前例のあるネタがかなり多くあり、「このネタどこかでみたな」レベルでは無く、「『○○○○』という作品とおんなじだ」とピンポイントで指摘できる有名どころばかりとかぶっているは、やはりマイナス事項でしょう。しかし逆を言えば、それだけ印象深いネタが本書に揃っているという見方も出来ます。

 楽しく読めたのは事実ですが、個人的には深水氏の作品はトリック主体のミステリより『ジークフリートの剣』や『美人簿命』といった物語性重視の作品の方が個人的には好きです。以前の『世界で一つだけの殺し方』でも本書『大癋見警部の事件簿』でもそうですが、深水氏が今やっているトリックやネタは過去に誰かがやっていることばかりです。本書を読むと清涼院流水は実は時代を先取りしすぎていたのではないか、という再評価の想いも沸いてきます。




ジークフリートの剣 (講談社文庫)ジークフリートの剣 (講談社文庫)
(2013/10/16)
深水 黎一郎

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[ 2014/09/22 22:05 ] 深水黎一郎 | TB(0) | CM(0)

深水黎一郎「世界で一つだけの殺し方」 

世界で一つだけの殺し方 (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)世界で一つだけの殺し方 (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)
(2013/12/17)
深水黎一郎

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★★☆☆☆



 【内容紹介】

 「芸術探偵」シリーズ最新刊
 深水黎一郎初の中篇集
 モモちゃんが家族旅行で訪れたのは、不可能が可能になる不思議な街だった!!
少女が家族三人で訪れたのは、どこにでもあるような地方都市。しかしそこは、警察に追われたスリが池の上を走り、指名手配写真が一瞬に消え、トンネルを抜けると列車が半分になっている不思議な街だった。
「びっくりしたなあ。スリの現場に居合わせるなんてあたしの長い十年の人生で、初めてのことだもの」
「モモちゃん、ビックリするのはそこじゃないでしょ」
(「不可能アイランドの殺人」)




 深水黎一郎氏による芸術探偵シリーズ最新作。
 二階堂黎人氏監修の「本格ミステリー・ワールド・スペシャル」からの刊行です。

 書き下ろし中編「不可能アイランドの殺人」「インペリアルと象」の2作が収録されていて、その総タイトルが「世界で一つだけの殺し方」です。と言ってもミステリ的な趣向の点では繋がりがあまり強くないのが残念なところです。そのうえ“芸術探偵”の持ち味が発揮されるのが後半の「インペリアルと象」のみで、帯に謳っている割には肩透かしが大きかった感じ。
 収録作品2作はそれぞれ毛色が違うと言えど、不可能犯罪や奇想を主としたハウダニットに主軸を置いている点で二階堂本格を彷彿とさせています。その点でこのレーベルから刊行されるのには、作風の点でベストと言えますが、ドラマチックさに欠けていて作者の持ち味が殺されてしまった印象を受けます。後半の「インペリアルと象」は、芸術方面のペダントリーがちりばめられているうえにドラマ性もある為まだ読めるのですが、前半の「不可能アイランドの殺人」はとにかく酷いです。
 「不可能アイランドの殺人」はトリックを乱発させるための箱庭を用意し、そこでひたすら謎の羅列し、終盤でその答え合わせという展開で、日本推理作家協会賞を受賞した深水氏の作というのが信じられず、別人が書いたとしか思えませんでした。それぐらい酷い。
 子供だましのトリックに対して、ラストで子供が怒る点に本作の味わいを感じた方が良いのかもしれません。
 残念ながら作者の作品の中では最低の作品。レーベルの縛りに負けてしまったと考えておきます。次作に期待。
[ 2014/01/16 22:38 ] 深水黎一郎 | TB(0) | CM(2)

深水黎一郎「美人薄命」 

美人薄命美人薄命
(2013/03/20)
深水 黎一郎

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★★★★☆



 【内容紹介】

 孤独に暮らす老婆と出会った、大学生の総司。
 家族を失い、片方の目の視力を失い、貧しい生活を送る老婆は、将来を約束していた人と死に別れる前日のことを語り始める。
 残酷な運命によって引き裂かれた男との話には、総司の人生をも変える、ある秘密が隠されていた。
 切なさ溢れる衝撃の結末が待ち受ける、長編ミステリー。




 この人の作品は、作者が読者に対して騙しのトリックを仕掛けるタイプのものの他に、『リチェルカーレ』のように、登場人物が登場人物に対してサプライズを見舞い、感情移入した読者がその驚きを共有する、という作品が少なくないように思います。本書の場合もそれで、ミステリ作品として、トリックトリックした印象は薄いです。
 個人的にこの人の小説は肌に合うのか分かりませんが、なんでもないような話でもグイグイ引き込まれてしまいます。今回の話なんか特に、大学生がボランティアで老人宅にお弁当の配達をする、というなんでもないような話なんですが、それでも楽しく読めました。
 終盤にあるひとつの真相が明らかにされ、物語を遡って思い返すと、その真相を導くための言動が細かく描写されていたことに驚きます。これがミステリとしての見どころだと思われますが、大仕掛けというほどのトリックではありません。ある意味読者の想定内の真相でしょう。しかし、それが本書のテーマと合致しているのかもしれません。作中で登場人物の一人が口にする「潜在意識レベルで期待した物語」を、トリックにおいてもメタレベルで実践してみせたのかもしれません。
 作品世界が書きかえられるようなトリックをクライマックスで明かすミステリは多くあります。そういった作品は全体を俯瞰してみると、終盤にウェイトが置かれすぎていてアンバランスな印象を受けるものも少なくありません。しかし本書の場合は、ある人物が仕掛けたトリックが、それまで描かれてきた物語の中にストンと落ちる印象を受けました。終盤にサプライズはあれど、それはそれまで描かれた“物語ありき”のサプライズのため、単なる「びっくり箱」のようなミステリになっていないのが好印象。

 伏線確認の意味での再読も可能ですが、それより別に、単純に一読で面白みが褪せない小説として再読にも耐えます。
 良作です。
[ 2013/04/21 18:06 ] 深水黎一郎 | TB(0) | CM(0)

深水黎一郎「言霊たちの夜」 

言霊たちの夜言霊たちの夜
(2012/05/24)
深水 黎一郎

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★★★★☆

 大手ゼネコンに勤務する田中は、学生時代にボクシングをしていたせいか、耳の聞こえが悪い。そのため誤解から家を出た恋人の友人宅に電話をしても、「嫁は寄生虫」「ひがんで実家に帰っている」などと聞き違えてしまう。そして同じ時間、同じ場所に、やはり勘違いの甚だしい自称・カリスマ日本語教師がいた……。彼らの言動が、取り返しのつかない大惨事へ――。


 連作短編集。収録作品は以下の4作です。

 「漢は黙って勘違い」
 「ビバ日本語!」
 「鬼八先生のワープロ」
 「情緒過多涙腺刺激性言語免疫不全症候群」



 前半の「漢は黙って勘違い」「ビバ日本語!」は雑誌メフィスト掲載作品で、後半の「鬼八先生のワープロ」「情緒過多涙腺刺激性言語免疫不全症候群」は書き下ろし作品です。
 基本的に各話独立したお話として楽しめますが、各々ゆるくつながっており、そのつながりが収束して最終話「情緒過多涙腺刺激性言語免疫不全症候群」のオチに繋がります。総タイトルが「言霊たちの夜」ということになり、読み終わってからその意味が分かることでしょう。なので収録順に読むのが吉です。

 基本的にどの作品も同音異義語の意味の取り違いで大事件に発展する、という物語の根っこは一緒ですが、リーマン、日本語教師、作家など主人公はいろいろで、物語自体も会話の聞き間違い、外国人の日本語習得、ワープロの誤変換、とバラエティに富んでいて工夫されています。
 第一話「漢は黙って勘違い」は、ことごとく言葉の意味を取り違え、登場人物が会話をするたびに話がこじれていく展開が面白いです。謎解きミステリと違って、誰がどういう意味の取り違いをしたのか最後に解説は特にありませんが、よくよく読み返してみると筋の通った解釈ができ、それが分かると思わず笑ってしまうこと請け合い。
 最終話の「情緒過多涙腺刺激性言語免疫不全症候群」は前3作とは若干毛色が違っていて、ステレオタイプの話に対してアレルギーを持つ男性が主人公。公共の電波を独占するTV業界を皮肉った内容で、生中継を偽装した収録放送、世論を誘導する映像のすり替え、など割とリアルな話が描かれていますが、それらがフィクショナルな物語の中に馴染んで違和感が無いのがある意味とんでもない話。放送業界とは違う、自由競争が成立している小説だからこそ作者が自由に書いているような作品。面白かったです。



「嫌なら見なきゃ良いんだよ」
「うんうん、その通りだな。嫌なら見なきゃいい」
「だろう?」
「と同意すると思ったら大間違いだ」




 【関連リンク】
 フジテレビの韓流問題に関して テレビの偏向を叩くべき - Togetter
[ 2012/05/27 12:34 ] 深水黎一郎 | TB(0) | CM(0)

深水黎一郎「人間の尊厳と八〇〇メートル」 

人間の尊厳と八〇〇メートル人間の尊厳と八〇〇メートル
(2011/09/29)
深水 黎一郎

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★★★★☆

 このこぢんまりとした酒場に入ったのは、偶々のことだ。そこで初対面の男に話しかけられたのも、偶然のなせるわざ。そして、異様な“賭け”を持ちかけられたのも―。あまりにも意外な結末が待ち受ける、一夜の密室劇を描いた表題作ほか、極北の国々を旅する日本人青年が遭遇した二つの美しい謎「北欧二題」など、本格の気鋭が腕を揮ったバラエティ豊かな短編ミステリの饗宴。第六十四回日本推理作家協会賞受賞作を含む、五つの謎物語。

 今年、twitterにてフジテレビの偏向報道を真っ向から批判したことで話題になった深水黎一郎さんの新刊です。この発言後、深水さんの本を読んでみたい、というつぶやきもtwitter上で何件か見たので、そういう人はこの本から読んでも差し支えありません。一応のところノンシリーズ作品ばかりだし、文体へのこだわりや、意外性を求めたもの、海外――ことにパリを舞台にした旅情色の強い作品など、深水さんの持ち味がさまざまな形で描かれているため、入門には格好の1冊と言えます。

 収録作は以下の5編。


 「人間の尊厳と八〇〇メートル」
 「北欧二題」
 「特別警戒態勢」
 「完全犯罪あるいは善人の見えない牙」
 「蜜月旅行 LUNE DE MIEL」



 注目はなんといっても巻頭収録の「人間の尊厳と八〇〇メートル」。これが噂の日本推理作家協会賞受賞作です。メフィスト賞作家が協会賞だなんて!…あ、グレさんもいるか。まあともかく、『ウルチモ・トルッコ』では完全にキワモノ扱いされていたのが今は懐かしいです。
 「人間の尊厳と八〇〇メートル」はバーでの会話が思いもよらぬ展開を招き、意外なラストへビシッと着地する傑作です。ラストを美しくキメるための下準備が本編のほとんどといっても良いのですが、それが決してつまらないものになっていないのです。800メートル競走を持ちかける人物のロジックは、面白いこと考えるな、と興味深く読めます。不確定性原理や二重スリット問題といったミステリ読みにとってはわりと馴染みのある話題ですが、それを人間の尊厳と繋げてしまう話はあまり聞いたことがありません。面白かった。
 最終段で意外性を狙う趣向の作品は、ほかにも「北欧二題」「特別警戒態勢」「完全犯罪あるいは善人の見えない牙」があります。最終話の「蜜月旅行」以外全部か…。このような作品が大量にあるなかで、読み終わったときにまず感じたのが、舞台となっている美しい海外の風景や、その旅行記など物語自体の面白さです。トリックに注力しすぎていないといった印象を受けました。本短編集のキーワードのひとつとして『鍵』というのを設定しているそうです。確かに、読んでいるだけで旅行に行った気分になれるものばかりです(中にはあえてそれを“外しに”かかっている作品もありますが)。
 美しい海外の風景に美しい謎、ミステリとしても物語としても高いレベルで結合した「北欧二題」、そのうちの「老城の朝」を本短編集のベストに推しておきます。深水版・異色の「日常の謎」です。




Paris 巴里Paris 巴里
(2002/07)
徳谷 ヒデキ

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[ 2011/10/07 21:44 ] 深水黎一郎 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

ウイスキーぼんぼん

Author:ウイスキーぼんぼん

初めて読んだミステリは『そして扉が閉ざされた』(岡嶋二人)。以来ミステリにどっぷりハマリ中。
「SUPER GENERATION」で水樹奈々さんに興味を持ち「Astrogation」で完全にハマる。水樹奈々オフィシャルファンクラブ「S.C. NANA NET」会員。

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好きな推理作家:島田荘司ゴッド
嫁本:アトポス)
好きな歌手:水樹奈々ちゃん
嫁曲:SUPER GENERATION)
誕生日:ヘレン・マクロイとおなじ
体型:金田一耕助とおなじ

本年度のお気に入り(国内)
御朱印巡り
集めた御朱印です。
(各都道府県参拝した順)
※記事に出来ていない寺社多数です!鋭意執筆中!
※リンクが切れているものは下書き状態です。しばらくしたら公開されます。

【東京】
・靖國神社(その1)
・靖國神社(その2)
・東京大神宮
・浅草寺 御本尊
・浅草寺 浅草名所七福神
・浅草神社
・浅草神社 浅草名所七福神
・今戸神社
・明治神宮(その1)
・明治神宮(その2)
・増上寺
・烏森神社
・神田明神
・乃木神社

【愛知】
・熱田神宮
・一之御前神社、別宮八剣宮
・真清田神社
・大神神社
・大須観音

【大阪】
・大阪天満宮
・豊國神社
・四天王寺
・住吉大社
・坐摩神社
・法善寺
・難波八阪神社
・道明寺天満宮
・一心寺
・安居神社
・生國魂神社
・生國魂神社 干支(申)
・生國魂神社 干支(酉)
・三光神社
・玉造稲荷神社
・今宮戎神社
・方違神社
・難波神社
・露天神社(お初天神)
・太融寺
・大鳥大社
・石切劔箭神社
・枚岡神社
・慈眼寺
・久安寺

【京都】
・鈴虫寺
・松尾大社(その1)
・月読神社
・天龍寺
・御髪神社
・常寂光寺
・二尊院
・野宮神社
・下鴨神社(賀茂御祖神社)
・河合神社(下鴨神社摂社)
・盧山寺
・梨木神社
・白雲神社
・護王神社
・御霊神社
・下御霊神社
・平安神宮
・銀閣寺(慈照寺)
・金閣寺(鹿苑寺)
・龍安寺
・八坂神社
・八坂神社 美御前社
・八坂神社 又旅社
・八坂神社 冠者殿社
・八坂神社 青龍
・八坂神社 祇園御霊会
・伏見稲荷大社 本殿
・伏見稲荷大社 奥社奉拝所
・伏見稲荷大社 御膳谷奉拝所
・三十三間堂
・養源院
・東福寺
・建仁寺
・南禅寺(その1)
・南禅寺(その2)
・永観堂(禅林寺)
・北野天満宮
・北野天満宮 宝刀展限定「鬼切丸」
・大将軍八神社
・法輪寺(達磨寺)
・妙心寺
・妙心寺 退蔵院
・仁和寺
・建勲神社
・晴明神社
・御金神社
・八大神社
・豊国神社
・由岐神社
・鞍馬寺
・貴船神社
・六道珍皇寺
・六道珍皇寺 六道まいり
・六波羅蜜寺 都七福神
・安井金比羅宮
・知恩院 徳川家康公四百回忌
・青蓮院門跡
・青蓮院門跡 近畿三十六不動尊霊場
・粟田神社
・鍛冶神社(粟田神社末社)
・東寺
・上賀茂神社(賀茂別雷神社)
・大徳寺 本坊
・大徳寺 高桐院
・今宮神社
・妙顯寺
・三千院 御本尊
・三千院 西国薬師四十九霊場第四十五番
・三千院 聖観音
・実光院
・勝林院
・宝泉院
・寂光院
・宝厳院
・大覚寺
・清涼寺
・祇王寺
・化野念仏寺
・落柿舎
・城南宮
・飛行神社
・石清水八幡宮
・岡崎神社
・長岡天満宮
・平野神社
・法金剛院
・高台寺
・清水寺
・宝蔵寺 阿弥陀如来
・宝蔵寺 伊藤若冲
・勝林寺
・平等院 鳳凰堂
・宇治神社
・宇治上神社

【奈良】
・唐招提寺
・薬師寺 御本尊
・薬師寺 玄奘三蔵
・薬師寺 吉祥天女
・薬師寺 水煙降臨
・東大寺 大仏殿
・東大寺 華厳
・東大寺 二月堂
・春日大社 ノーマル
・春日大社 第六十次式年造替
・興福寺 今興福力
・興福寺 南円堂
・如意輪寺
・吉水神社
・勝手神社
・金峯山寺
・吉野水分神社
・金峯神社
・法隆寺
・法隆寺 西円堂
・中宮寺
・法輪寺
・法起寺
・元興寺
・橿原神宮
・橘寺
・飛鳥寺
・飛鳥坐神社

【和歌山】
・総本山金剛峯寺
・高野山 金堂・根本大塔
・高野山 奥之院
・高野山 女人堂
・熊野那智大社
・青岸渡寺
・飛瀧神社
・伊太祁曽神社
・國懸神宮
・紀三井寺

【滋賀】
・比叡山延暦寺 文殊楼
・比叡山延暦寺 根本中堂
・比叡山延暦寺 大講堂
・比叡山延暦寺 阿弥陀堂
・比叡山延暦寺 法華総持院東塔
・比叡山延暦寺 釈迦堂
・比叡山延暦寺 横川中堂
・比叡山延暦寺 四季講堂(元三大師堂)
・三尾神社
・三井寺 金堂
・三井寺 黄不動明王
・近江神宮

【兵庫】
・生田神社
・廣田神社
・西宮神社
・湊川神社
・走水神社
・千姫天満宮
・男山八幡宮
・水尾神社
・兵庫縣姫路護國神社
・播磨国総社 射楯兵主神社
・甲子園素盞嗚神社
・北野天満神社

【岡山】
・吉備津神社
・吉備津彦神社

【鳥取】
・白兎神社
・宇倍神社
・聖神社
・鳥取東照宮(樗谿神社)

【広島】
・吉備津神社
・素盞嗚神社
・草戸稲荷神社
・明王院
・出雲大社 福山分社
・沼名前神社(鞆祇園宮)
・福禅寺(対潮楼)

【徳島】
・大麻比古神社

【福岡】
・太宰府天満宮
・筥崎宮(筥崎八幡宮)
・住吉神社

【沖縄】
・波上宮

■朱印帳■
・京都五社めぐり
・高野山 開創1200年記念霊木朱印帳
・平安神宮 御朱印帳
・全国一の宮御朱印帳
・住吉大社 御朱印帳
・建仁寺 御朱印帳
・今戸神社 御朱印帳
・大将軍八神社 御朱印帳
・晴明神社 御朱印帳
・東寺 御朱印帳
・明治神宮 御朱印帳
・大阪市交通局 オオサカご利益めぐり御朱印帳
・北野天満宮「宝刀展」記念朱印帳
・熊野那智大社 御朱印帳

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