読み終わったミステリについてコメント。でも最近は脇道にそれぎみ。 このブログは水樹奈々さんを応援しています。

三津田信三「わざと忌み家を建てて棲む」 

わざと忌み家を建てて棲むわざと忌み家を建てて棲む
2017/7/19
三津田 信三

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★★★★☆



 【内容紹介】

 曰くのある家や部屋を一軒に纏めて建て直し、そこで暮らすとどうなるか――。
 あり得ない歪な「家」に棲んだ者たちの運命は……。ホラーの名手・三津田信三による、「幽霊屋敷」怪談再び!




 夏にピッタリのホラー小説です。この家を建てた主の動機や依頼主の正体などの意外性はありますが、それでもミステリ度は低めで、ガチガチのホラーと言って良いと思います。
 曰くのある、人が普通ではない死に方をした家を四軒移築し、一軒の家に成した異形の屋敷が舞台です。「黒」「白」「赤」「青」の家にそれぞれ移住してきた人間が過去に残した手記・テープレコーダーを通して、屋敷の恐怖が明るみになります。それぞれ独立したホラーとして読めますが、作中人物の三津田信三がそれらを俯瞰するかたちで調査にあたり、屋敷の恐怖の正体に迫ります。
 三津田ホラーの良いところが凝縮された作品です。というのも、雰囲気だけで怖がらせようとするのではなく、主人公の眼前で怪異が迫ってくるリアルタイム性、逆に「やめとけやめとけ」とツッコミたくなるような怪異の巣に積極的に突入していく怖いもの見たさや積極性が随所に見られ、たいへんにワクワクするのです。怖いだけでなくこのワクワク感がたまらなく面白いのです。
 最近の映画『貞子 vs 伽椰子』ではありませんが、恐怖には恐怖をぶつける、というホラー特有のユーモアとでもいうのか、そういう今までにないような着想もワクワク感を誘っています。面白かったです。
 若干ラストが尻すぼみな印象を受けましたが、それはミステリとして読んだ場合のことかもしれません。その代わり序盤~終盤にいたるまではページを捲る手が止まらないほど楽しませてくれます。
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[ 2017/08/11 20:45 ] 三津田信三 | TB(0) | CM(0)

三津田信三「のぞきめ」 

のぞきめのぞきめ
2015/3/25
三津田 信三

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★★★★☆



 【内容紹介】

 辺鄙な貸別荘地を訪れた成留たち。謎の巡礼母娘に導かれるように彼らは禁じられた廃村に紛れ込み、恐るべき怪異に見舞われる。民俗学者・四十澤が昭和初期に残したノートから、そこは“弔い村”の異名をもち“のぞきめ”という憑き物の伝承が残る、呪われた村だったことが明らかとなる。作家の「僕」が知った2つの怪異譚。その衝撃の関連と真相とは!?何かに覗かれている―そんな気がする時は、必ず一旦本書を閉じてください。




 映画化にあわせて再読です。
 二部構成の贅沢なつくりで、いずれも手記の手法がとられており、書き手がのぞきめの怪異に見舞われます。手記とは言えリアルタイム性が高く、主人公の目の前で刻々と状況が変化していき、また恐怖も眼前で発生するため、読書中は緊張感が高まります。
 前半の手記で描かれた怪異が、後半の手記において何故そのような現象が起こったのかが判明したりするのですが、怪異は怪異としてブレずに、こちら側に寄り添わないのがホラー然としています。終盤において、いくつかの謎について地上の論理が適用されますが、結局のところ怪異に対して謎解きが行なわれたところで、人間の邪な部分が浮き彫りになるだけでホラーとしての恐怖が維持されたままというのが面白いところです。卵が先か鶏が先か、ではありませんが、人が先か怪異が先かの無限ループに陥る展開は、日本のムラ社会や後取り問題といった事と親和性が高いです。
 因習の残る村であったり、土着信仰であったり、同じ日本でも現代の我々の生活とは一線を画す場面が多いのですが、一方で「隙間」という我々が日常的に目にする場所に恐怖を植えつけたのが本書の成功の重要な要素です。フィクションとして楽しめながらも、本を閉じた後にも残る恐怖の残滓。
 三津田ホラーの中でも上位の良作だと思います。映画化で興味の湧いた方はぜひ、おすすめです。

[ 2016/04/03 17:13 ] 三津田信三 | TB(0) | CM(0)

三津田信三「十二の贄 死相学探偵 (5)」 

十二の贄 死相学探偵 (5)十二の贄 死相学探偵 (5)
2015/11/25
三津田 信三

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★★★☆☆



 【内容紹介】

 中学生の悠真は、莫大な資産を持つ大面グループの総帥・幸子に引き取られた。7人の異母兄姉と5人の叔父・叔母との同居生活は平和に営まれたが、幸子が死亡し、不可解な遺言状が見つかって状況は一変する。遺産相続人13人の生死によって、遺産の取り分が増減するというのだ。しかも早速、事件は起きた。依頼を受けた俊一郎は死相を手掛かりに解決を目指すが、次々と犠牲者が出てしまい―。大好評シリーズ第5弾!!




 同じホラーを下地としながらも、ガチ本格の刀城言耶シリーズとは少し違って、少し遊び心のあるのが本シリーズ。前作のミッシングリンクもさることながら、本作の遺産相続をめぐる争いもなかなか作り物めいていて面白いです。相続人同士で殺し合いを誘発させるような、このような遺言は実際にあるわけ無いのですが、フィクションであることに開き直って書いているようでミステリとしての面白が重視されています。
 殺害方法などは呪術的で現実レベルの解決(トリックの説明)は無かったりするのですが、それはそれで本書の魅力としながらも、ミステリとしての見どころもしっかり盛り込んでいるのが好感触です。本書の場合は、犯人の意外性に特化しており、再読必至でしょう。消去法推理によって犯人を絞りつつも、過度に複雑にはなっておらず、発想の逆転を切り口とする推理に単純な驚きがあります。
 ただ、文庫サイズでライトノベル寄りの本書においては、展開が若干遅いように思います。遺言状が公開され、さあ連続殺人の開幕かと思ったときにはもう物語は後半。前半の手に汗握るホラー展開は作者の持ち味なので無くてはならないとは思うのですが、よくよく見ればページ数を費やしている割に大筋との関係性は強くないので、物語全体の中では前半部分と後半部分とのあいだに若干の断絶を感じ、全体として見せ所が散漫な印象を受けました。

 傑作を狙いに行っているような刀城言耶シリーズには無い魅力があって良いです。こんな調子で今後も続けて行って欲しいです。


[ 2015/12/06 20:47 ] 三津田信三 | TB(0) | CM(0)

三津田信三「誰かの家」 

誰かの家誰かの家
2015/7/7
三津田 信三

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★★★☆☆



 【内容紹介】

 家出少年が、計画した空き巣狙い。悪乗りした友人が侵入先として見つけてきたのは、近所でも有名な幽霊屋敷だった。躊躇する少年に友人は、屋敷を隈なく探検してくれば金を出すという。設備は整っているのに生活感皆無で迷路のような屋内には、白いシーツをかけられた何かが、大量に置かれていた(表題作「誰かの家」)。日常生活の裂け目にある怪異が、チロリと顔を覗かせる。思わずぞおっと背筋が寒くなる怪奇短篇6篇を収録。




 『赫眼』、『ついてくるもの』に続く三津田信三さんのサードホラー短編集です!三津田さんのメインステージ!
 収録作品は以下の6編です!!(カッコは初出)

 「つれていくもの」 (メフィスト2012 VOL.2)
 「あとあとさん」 (メフィスト2012 VOL.3)
 「ドールハウスの怪」 (メフィスト2013 VOL.2)
 「湯治場の客」 (メフィスト2014 VOL.2)
 「御塚様参り」 (メフィスト2014 VOL.3)
 「誰かの家」 (メフィスト2015 VOL.1)

 登場人物の日常を侵す怪異が描かれています。何かのきっかけで、主人公があちら側の何かと関わってしまうことになるのですが、そういう共通項があっても、収録作品が持つ「色」はいずれも違っているのがすごいところ!作者の本領発揮です!!
 こうも6編立て続けに読むことになると、後に進むにつれて、またこの手のオチか、などとパターン化されてしまいそうなところですが、本短編集ではそういったことは一切ありません。心配御無用です。
 説明できない怪異が発生する中で、理由は分からないけれど何か自分が知らない理由の下で怪異が起こっている、と読者に思わせてしまうのがホラーとして面白いところです。「御塚様参り」なんかその最たる例で、次々と主人公の前に現れる動物たちが、何か法則性を示しているのでは、といった予感を読者にさせ、その後の主人公の一言で、それらをカウントダウン式のサスペンスに一変させてみせるのはとても上手いと思いました。
 個人的に一番苦手(←ホラーとして褒め言葉)なのは「ドールハウスの怪」のような作品です。一番プライバシーが守られ、くつろげるはずの自宅に何かが侵入する話です。わけも分からないまま何かが侵入し、わけも分からないまま家族を殺され、その何かが現れるのは夢の中で、相手のフィールドで打つ手も無いまま一方的にやられるのが怖い。ドールハウス、という怪異の原因に迫ることのできそうな手がかりが、逆に恐怖を増加させる装置になっていて、このあたりの手がかりの扱い方の違いが探偵小説とのギャップを感じます。手がかりは真相究明(秩序の回復)へのスタート地点、では無く、恐怖への入口なのです。真逆のことをされ、ミステリファンほど怖がれるかもしれませんね。三津田さんって本格ミステリ大賞を受賞していて、本格ミステリの一流の書き手でもあるのですが、このようにホラーと本格ミステリをしっかり書き分けてくるのはすごいです。
 少し逸れますが、「ドールハウスの怪」を読んでいると、あの都市伝説を思い出しました。自宅を思い浮かべて、玄関からすべての窓を開けていき、開け終わったら今度は逆順に閉めていって玄関に戻ってきたとき、一連の流れの中で、家の中で誰かに出会いましたか?という例のアレです。家族に出会ったのであれば別段問題なく、死んだ家族に出会ったのであればまだ成仏できていないのでしっかり供養してあげるように…しかし顔も名前も知らない誰かに出会ったのであれば……。やっぱり自宅を舞台にホラーが描かれると怖い\(^o^)/

[ 2015/08/24 21:34 ] 三津田信三 | TB(0) | CM(0)

三津田信三「五骨の刃 死相学探偵(4)」 

五骨の刃  死相学探偵(4) (角川ホラー文庫)五骨の刃 死相学探偵(4) (角川ホラー文庫)
(2014/03/25)
三津田 信三

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★★★☆☆



 【内容紹介】

 怖いもの好きの管徳代と峰岸柚璃亜は、惨劇の現場“無辺館”に忍び込む。そこは約半年前に、5種類の凶器による残忍な無差別連続殺人事件が起こった場所だった。館で2人を襲う、暗闇からの視線、意味不明の囁き、跟いてくる気配。死相が視える探偵・弦矢俊一郎に身も凍る体験を語る彼女には、禍々しい死相が浮かんでいた。俊一郎は真相解明に乗り出すが、無辺館事件の関係者から新たな死者が出て!?大人気シリーズ第4弾!!




 死相学探偵シリーズの第四弾。
 第一作を読んだきり、第二、第三はたぶん未読ですが、気にせず四作目の本書『五骨の刃』を読むことにしました。

 人の死相――つまり死亡フラグが見える男性が主人公です。
 その死相の原因と、死相の芽を摘むことが探偵小説としての見どころです。
 本書の場合、無辺館事件の一部の関係者にのみに現れた死相の“ミッシングリンク”を探る点がミステリとしてのテーマといえるでしょう。
 カウンセリングをするかのように、依頼者の過去――死亡フラグが立った地点を探るという探偵法のため、惨劇などの恐怖エピソードにリアルタイム性を欠いているのが、ホラー小説としていくぶん面白みを無くしており、そこが少し残念なところ。
 呪術としての「五骨の刃」にどのくらいの柔軟性があるのか詳細がわかりづらかったのですが、ミッシングリンクの真相は面白くて思わず笑ってしまいました。黒幕の存在を示唆することでシリーズ作品としての面白さを維持すると同時に、ホラー小説というジャンルの特性を十全に使って犯人の意外性も演出してみせた佳作と言えるでしょう。
 講談社ノベルスなどから出ている作品の方がホラー、ミステリいずれをとっても高度だと思いますが、小説の軽さという点ではこの『死相学探偵』に軍配が上がります。デビュー作『厭魅の如き憑くもの』が出たときは、読みにくい、物語の地理関係が全く把握できん、といった感想を散々聞きましたが、それはもう今はむかしです。好みによって角川と講談社の好きなほうを手に取るのが良いでしょう。
[ 2014/04/10 22:07 ] 三津田信三 | TB(0) | CM(0)

三津田信三「ついてくるもの」 

ついてくるもの (講談社ノベルス)ついてくるもの (講談社ノベルス)
(2012/09/06)
三津田 信三

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★★★★☆

 高校二年生の私が、学校の帰り道にちらっと目にした、えも言われぬほど鮮やかな朱色。それは廃屋の裏庭に飾られたお雛様だった。どれも同じ箇所が傷付けられていた人形たちの中で、一体だけ無傷だったお姫様を助けなければと思った私は……(「ついてくるもの」)。正視に堪えない恐怖の、最新ホラー短篇集。表題作ほか6編を収録!

 三津田さんのホラー短編集。『赫眼』に続くホラー短編集第二弾です。
 やっぱり作者のホラーは面白いです。『スラッシャー』なんかの洋画ふうのホラーも良いですが、今回は和風なホラーばかりが揃っています。『密室の如き籠るもの』や『生霊の如き重るもの』なんかはホラーを無理に探偵小説化している感じがして個人的にはあまり好きではないのですが、本書は楽しめました。しかし、巻末に刀城言耶シリーズの一編「椅人の如き座るもの」を持って来ているのは何故なんでしょう。いらなかったです。怪奇現象(不可能犯罪)に対して、トリックが暴かれ現実レベルで解決されます。ホラーとしての何らかの余地が残ればまだ良かったものの、推理ですべてカタがついてしまいます。ホラー短編集の中にあっては浮いた存在で、白けました。よりにもよって何で巻末なんでしょう。残念です。
 その反面、それ以外のホラー短編はいずれもハイクオリティーなものばかりです。
 「家」が舞台になっている作品が多いのが特徴です。捨てても捨てても何度も自宅に戻ってくる雛人形、山から家のポストに届く手紙、隣家の騒音と夜な夜な家に侵入してくる謎の存在、ルームメイトの奇妙な行動、毎夜毎夜夢の家へ誘い込む女性……などなど。自分のプライバシーが、テリトリーが得体の知れないモノに侵食されていく恐怖があり、それらが基本的に解決策不明というところが恐怖を倍増させます。
 「ルームメイト」などは、理詰めの推理などは出てこないものの、ミステリとして良くできています。小説的な仕掛け、というよりホラー映画的という言葉がピッタリな仕掛けが施されていて面白かったです。ホラー映画的と思ったのは単に感じ方の問題なのかもしれませんが、けっこう斬新でした。サプライズとともに恐怖に襲われる良編です。
 個人的にお気に入りは表題作の「ついてくるもの」。廃屋の中の朱色がビジュアル的に印象深く、残酷なまで容赦の無い展開、最後の最後まで恐怖が緩まない隙の無さが面白かったです。話の展開としてはありがちなのかな?でも個人的には好き。ドキドキしながら読めました。

 こういうホラー短編集もたまには良いです。むしろ三津田さんの本領はホラーだと思うので、こういう作品をどんどん出して欲しいところです。正直探偵小説的な趣向は「椅人の如き座るもの」のようなタイプのものではなく、「ルームメイト」のようなものの方が、ホラーとしての面白みが損なわれていなくて好きです。


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 なぜか、ついてくるものに「密室本2」の応募券がついてこなかったんですが。
 誰かがあとで家に届けに来てくれるんけ?
[ 2012/09/10 23:02 ] 三津田信三 | TB(0) | CM(0)

三津田信三「幽女の如き怨むもの」 

幽女の如き怨むもの (ミステリー・リーグ)幽女の如き怨むもの (ミステリー・リーグ)
(2012/04/17)
三津田信三

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★★★★☆

 戦前、戦中、戦後にわたる三軒の遊郭で起きた三人の花魁が絡む不可解な連続身投げ事件。
 誰もいないはずの階段から聞こえる足音、窓から逆さまに部屋をのぞき込むなにか……。
 大人気の刀城言耶シリーズ最新書き下ろし長編!




 刀城言耶シリーズ最新作です。
 今回は今までの作品とは趣を異にしており、不可能犯罪や何重もの推理は出てきません。しかし、ホラー小説と探偵小説のマッシュアップはなされている感じ。やり方を変えたという印象です。
 三代にわたる遊郭の様子を視点人物を変えながら描いているのですが、これがまた読ませるのです。遊郭に売られた少女の視点から物語が始まり、彼女が経験する遊郭での生活――ホラー的なエピソードはもちろんのこと、そこでの仕事なども克明に描かれているので、知らない世界を垣間見ることが出来て楽しい読書ができます。
 密室などの目立った不可能犯罪が出てこないだけに、「解釈は簡単に出来るが真相は実際のところよくわからない」といったつかみどころの無さが際立っています。ある意味現実レベルの解釈を与えるだけなら、簡単に出来てしまうのです。しかし重なりすぎる偶然に「すべてが幽女のしわざ」とホラー的解釈も容易に出来てしまうため、探偵小説的解釈とホラー的解釈が同程度の強度を持って最初から最後まで貫かれてしまうのが本書の特徴です。


  
事件の解釈の推移
左が従来の刀城言耶シリーズ、右が今作『幽女の如き怨むもの』



 従来の刀城言耶シリーズでは探偵小説的解釈とホラー小説的解釈がひっぱり合いをしていて、推理を重ねるごとに両領域を行ったり来たりしていました。その演出のために多重推理やどんでんがえしが必然的に発生していましたが、本作の場合はそうでないのです。中盤までは警察の人間が、後半は刀城言耶が事件に現実レベルの解釈を与えて現実レベルの答えを出し続けているので、もはや謎は存在していないのです。しかし何か割り切れない部分があってしこりは残るのです。探偵小説的解釈の裏にホラー的解釈が同時に存在しており「読者の皆さん、お好きなほうをどうぞ」といった全編に渡るリドルストーリー的側面も見えます。
 多重推理、どんでん返しの連続から脱却しているため、ゴリゴリの探偵小説という印象が前面に出すぎておらず、ホラー小説としての印象が強くなっています。刀城言耶シリーズが多重推理やどんでん返しで評判になったことを考えると、ハッキリ言って評価は分かれると思います。しかし自分は物量作戦に出た作品より、こういうアイデア勝負の作品のほうが好きです。


 以前の刀城言耶シリーズでは、探偵小説的解釈をすると無理が来る部分を、安易にホラー的解釈へ逃がしていた印象を一部で受けましたが、本作ではそれを克服しています。探偵小説的趣向がホラー小説的趣向を演出しており、逆にホラー小説的趣向が探偵小説的趣向を演出する形になっており、お互いがお互いを引き立てているのがすばらしいところです。
 ホラー作家にして探偵小説作家の三津田信三さんだからこそ到達し得た傑作。刀城言耶シリーズの異色作であるばかりでなく要注目作であることは間違いありません。
[ 2012/04/25 22:57 ] 三津田信三 | TB(0) | CM(2)
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プロフィール

ウイスキーぼんぼん

Author:ウイスキーぼんぼん

初めて読んだミステリは『そして扉が閉ざされた』(岡嶋二人)。以来ミステリにどっぷりハマリ中。
「SUPER GENERATION」で水樹奈々さんに興味を持ち「Astrogation」で完全にハマる。水樹奈々オフィシャルファンクラブ「S.C. NANA NET」会員。

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好きな推理作家:島田荘司ゴッド
嫁本:アトポス)
好きな歌手:水樹奈々ちゃん
嫁曲:SUPER GENERATION)
誕生日:ヘレン・マクロイとおなじ
体型:金田一耕助とおなじ

本年度のお気に入り(国内)
御朱印巡り
集めた御朱印です。
(各都道府県参拝した順)
※記事に出来ていない寺社多数です!鋭意執筆中!
※リンクが切れているものは下書き状態です。しばらくしたら公開されます。

【東京】
・靖國神社(その1)
・靖國神社(その2)
・東京大神宮
・浅草寺 御本尊
・浅草寺 浅草名所七福神
・浅草神社
・浅草神社 浅草名所七福神
・今戸神社
・明治神宮(その1)
・明治神宮(その2)
・増上寺
・烏森神社
・神田明神
・乃木神社
・上野東照宮

【神奈川】
・鶴岡八幡宮
・建長寺
・高徳院(鎌倉大仏殿)
・長谷寺

【愛知】
・熱田神宮
・一之御前神社、別宮八剣宮
・真清田神社
・大神神社
・大須観音

【大阪】
・大阪天満宮
・豊國神社
・四天王寺
・住吉大社
・坐摩神社
・法善寺
・難波八阪神社
・道明寺天満宮
・一心寺
・安居神社
・生國魂神社
・生國魂神社 干支(申)
・生國魂神社 干支(酉)
・三光神社
・玉造稲荷神社
・今宮戎神社
・方違神社
・難波神社
・露天神社(お初天神)
・太融寺
・大鳥大社
・石切劔箭神社
・枚岡神社
・慈眼寺
・久安寺

【京都】
・鈴虫寺(その1)
・鈴虫寺(その2)
・松尾大社(その1)
・月読神社
・天龍寺
・御髪神社
・常寂光寺
・二尊院
・野宮神社
・下鴨神社(賀茂御祖神社)
・河合神社(下鴨神社摂社)
・盧山寺
・梨木神社
・白雲神社
・護王神社
・御霊神社
・下御霊神社
・平安神宮
・銀閣寺(慈照寺)
・金閣寺(鹿苑寺)
・龍安寺
・八坂神社
・八坂神社 美御前社
・八坂神社 又旅社
・八坂神社 冠者殿社
・八坂神社 青龍
・八坂神社 祇園御霊会
・伏見稲荷大社 本殿
・伏見稲荷大社 奥社奉拝所
・伏見稲荷大社 御膳谷奉拝所
・三十三間堂
・養源院
・東福寺
・建仁寺
・南禅寺(その1)
・南禅寺(その2)
・永観堂(禅林寺)
・北野天満宮
・北野天満宮 宝刀展限定「鬼切丸」
・大将軍八神社
・法輪寺(達磨寺)
・妙心寺
・妙心寺 退蔵院
・仁和寺
・建勲神社
・晴明神社
・御金神社
・八大神社
・豊国神社
・由岐神社
・鞍馬寺
・貴船神社
・六道珍皇寺
・六道珍皇寺 六道まいり
・六波羅蜜寺 都七福神
・安井金比羅宮
・知恩院 徳川家康公四百回忌
・青蓮院門跡
・青蓮院門跡 近畿三十六不動尊霊場
・粟田神社
・鍛冶神社(粟田神社末社)
・東寺
・上賀茂神社(賀茂別雷神社)
・大徳寺 本坊
・大徳寺 高桐院
・今宮神社
・妙顯寺
・三千院 御本尊
・三千院 西国薬師四十九霊場第四十五番
・三千院 聖観音
・実光院
・勝林院
・宝泉院
・寂光院
・宝厳院
・大覚寺
・清涼寺
・祇王寺
・化野念仏寺
・落柿舎
・城南宮
・飛行神社
・石清水八幡宮
・岡崎神社
・長岡天満宮
・平野神社
・法金剛院
・高台寺
・清水寺
・宝蔵寺 阿弥陀如来
・宝蔵寺 伊藤若冲
・勝林寺
・平等院 鳳凰堂
・宇治神社
・宇治上神社
・智恩寺
・元伊勢籠神社
・眞名井神社
・梅宮大社

【奈良】
・唐招提寺
・薬師寺 御本尊
・薬師寺 玄奘三蔵
・薬師寺 吉祥天女
・薬師寺 水煙降臨
・東大寺 大仏殿
・東大寺 華厳
・東大寺 二月堂
・春日大社 ノーマル
・春日大社 第六十次式年造替
・興福寺 今興福力
・興福寺 南円堂
・如意輪寺
・吉水神社
・勝手神社
・金峯山寺
・吉野水分神社
・金峯神社
・法隆寺
・法隆寺 西円堂
・中宮寺
・法輪寺
・法起寺
・元興寺
・橿原神宮
・橘寺
・飛鳥寺
・飛鳥坐神社

【和歌山】
・総本山金剛峯寺
・高野山 金堂・根本大塔
・高野山 奥之院
・高野山 女人堂
・熊野那智大社
・青岸渡寺
・飛瀧神社
・伊太祁曽神社
・國懸神宮
・紀三井寺

【滋賀】
・比叡山延暦寺 文殊楼
・比叡山延暦寺 根本中堂
・比叡山延暦寺 大講堂
・比叡山延暦寺 阿弥陀堂
・比叡山延暦寺 法華総持院東塔
・比叡山延暦寺 釈迦堂
・比叡山延暦寺 横川中堂
・比叡山延暦寺 四季講堂(元三大師堂)
・三尾神社
・三井寺 金堂
・三井寺 黄不動明王
・近江神宮

【兵庫】
・生田神社
・廣田神社
・西宮神社
・湊川神社
・走水神社
・千姫天満宮
・男山八幡宮
・水尾神社
・兵庫縣姫路護國神社
・播磨国総社 射楯兵主神社
・甲子園素盞嗚神社
・北野天満神社

【岡山】
・吉備津神社
・吉備津彦神社

【鳥取】
・白兎神社
・宇倍神社
・聖神社
・鳥取東照宮(樗谿神社)

【広島】
・吉備津神社
・素盞嗚神社
・草戸稲荷神社
・明王院
・出雲大社 福山分社
・沼名前神社(鞆祇園宮)
・福禅寺(対潮楼)

【徳島】
・大麻比古神社

【福岡】
・太宰府天満宮
・筥崎宮(筥崎八幡宮)
・住吉神社

【沖縄】
・波上宮

■朱印帳■
・京都五社めぐり
・高野山 開創1200年記念霊木朱印帳
・平安神宮 御朱印帳
・全国一の宮御朱印帳
・住吉大社 御朱印帳
・建仁寺 御朱印帳
・今戸神社 御朱印帳
・大将軍八神社 御朱印帳
・晴明神社 御朱印帳
・東寺 御朱印帳
・明治神宮 御朱印帳
・大阪市交通局 オオサカご利益めぐり御朱印帳
・北野天満宮「宝刀展」記念朱印帳
・熊野那智大社 御朱印帳

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