読み終わったミステリについてコメント。でも最近は脇道にそれぎみ。 このブログは水樹奈々さんを応援しています。

五十嵐律人「魔女の原罪」 

魔女の原罪魔女の原罪
2023/4/24
五十嵐 律人

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★★★★★



 【内容紹介】

 法律が絶対視される学校生活、魔女の影に怯える大人、血を抜き取られた少女の変死体。
 一連の事件の真相と共に、街に隠された秘密が浮かび上がる。

 僕(宏哉)と杏梨は、週に3回クリニックで人工透析治療を受けなければならない。そうしないと生命を維持できないからだ。ベッドを並べて透析を受ける時間は暇で、ぼくらは学校の噂話をして時間を潰す。

 僕らの通う鏡沢高校には校則がない。ただし、入学式のときに生徒手帳とともに分厚い六法を受け取る。校内のいたるところには監視カメラが設置されてもいる。
 髪色も服装も自由だし、タピオカミルクティーを持ち込んだって誰にも何も言われない。すべてが個人の自由だけれども、〝法律〟だけは犯してはいけないのだ。

 一見奇妙に見えるかもしれないが、僕らにとってはいたって普通のことだ。しかし、ある変死事件をきっかけに、鏡沢高校、そして僕らが住む街の秘密が暴かれていく――。

 『法廷遊戯』が映画化され注目を集める現役弁護士作家の特殊設定リーガルミステリー。




 傑作です。
 最近流行りの「特殊設定」ミステリと言っても良いかもしれませんが、我々の世界と全く乖離したSF世界の物語ではなく、ひょっとしたら隣街にこんな世界があってもおかしくないような、どこか我々の住む世界と地続きであることを感じさせる舞台設定です。そんな「身近」でありながら「特殊」な物語の舞台が、「もし自分がこのような世界の住人だったら何を考え、どのような行動を取るだろう」と読み手に強く訴えかけてくる部分があり、それがクライマックスにおいて、被害者や関係者だけでなく、読者をも巻き込んで、否が応でも真犯人が犯した罪と向き合わせて、考えさせる展開となっているところが、本格ミステリの読書体験としては類を見ないものになっています。

 序盤はなんだかおかしいけど、はっきり何がおかしいとは言えない独特の街の雰囲気が謎として物語が始まります。
 そもそも、法に触れさえしなければ何をしても良い、という校則の無い高校というのが、まずひとつの舞台として魅力的なのですが、そこから一段広がって街全体に視野が広がり、更には住人たちの素顔が明らかになってくる頃になると、この街の特殊性が読者の前にも浮き彫りになっていきます。このように視野が広がり、段階的に謎が解明されていく展開は、謎解きミステリ(本格ミステリ)としてたいへん面白いです。
 しかし、物語としてはここからが本番。
 中盤に一件の殺人事件が発生してから、意外な人物が犯人として逮捕され、リーガルミステリーとして物語の舵を切ってからは作者の真骨頂です。そこまでに描かれてきた特殊状況下での殺人事件に対して、驚愕のホワイダニットが描かれます。
 魔女の原罪、呪縛、運命からの開放、歪んだ愛の果て、さまざまな言葉で説明できるように思いますが、魔女を生み出すのは魔女以外の正気を気取った大多数の人間であるということが、この物語が行き着いた悲劇的な結末を読者に考えさせます。

 物語の展開がとてつもなく贅沢で、しかもミステリのサプライズも極めて大きいです。
 運命を背負った主人公が、真犯人とは違ったやり方で「魔女の原罪」に抗おうと誓う終盤のワンシーンも印象深いです。
 本格ミステリの傑作と言っても良いと思いますが、しかし理屈で説明できないような感情が大きな部分を占める本格ミステリ、という印象です。それを可能な限り論理で解体しようと試み、「魔女裁判」へ読者も無理矢理引き込んで、探偵役と一緒になって考えさせる物語です。黒と白の間の「灰色」を読者に意識させる点は、デビュー作『法廷遊戯』から本作へも引き継がれており、読後の余韻も上質です。

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[ 2023/06/01 01:46 ] 五十嵐律人 | TB(0) | CM(0)

映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」 

mario.jpg

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/smbmovie/



★★★☆☆



 【内容紹介】

 ニューヨークのブルックリンに暮らす配管工のマリオと弟のルイージは、水道管の修理中に謎のパイプを通じて不思議な世界に迷い込んでしまう。キノコ王国にたどり着いたマリオは、離れ離れになったルイージを捜すことを決意。一方、ルイージは闇の国を支配するクッパに捕らえられていた。マリオはキノコ王国の統治者ピーチ姫の訓練を受け、才能を開花させていく。





 任天堂とユニバーサル・ピクチャーズの共同出資による映画らしいので、日米合作の映画と言っても良いと思いますが、3Dアニメーションの技術については、パッと見でメイドインジャパンでは太刀打ちできないほどのクオリティを放っているのが第一印象です。
 しかし、ストーリーについては基本的に任天堂の「スーパーマリオブラザーズ」のゲームを正確に解釈したものになっており、制作者側が「マリオ」できちんと遊んで物語を組み上げていった(任天堂のスタッフが噛んでいるので当然といえば当然ですが)ことがよく分かります。ゲームでは補完できていなかった要素――たとえば、マリオ兄弟が配管工をやっていた経歴であるとか、その単なる配管工が「スーパーマリオ」となってさまざまなアクションを行えるようになった経緯、さらにピーチ姫に執着するクッパの人間臭い(?)内面などが、本作できちんと肉付けされて、一本の物語に仕立てられているのが、「マリオ」のゲームに触れたことのある人間の心をくすぐります。
 ピーチ姫がやたらに強キャラに設定されており、マリオはピーチ姫ではなく、弟のルイージをクッパから助ける、という構造の物語に作り変えられているのに少し首をひねりましたが、物語全体を俯瞰してみると違和感はさほどなく、マリオの陰に隠れがちなルイージにスポットを当てることにはなっているので悪くないアレンジだと思います。
 物語はジェットコースターのごとくスピーディーに展開していき、まるでアトラクションのようです。その中で「スーパーマリオブラザーズ」だけでなく「マリオカート」や「ドンキーコング」、「進め!キノピオ隊長」などの「マリオ」ゲームの関連作へと接続させているのは贅沢ですね。レインボーロードの3Dアニメーション化など、ゲームとはまた違った映像表現で感動しました。

 ゲームということもあって本作の対象年齢は低めに設定されているように感じましたが、「マリオ」に触れたことのある人間ならだれでも楽しめると思います。難しいことを考えずに、USJのニンテンドーワールドへ遊びに行く感覚で視聴するのが良かろうと思います。物語に触れて、何かしら心に刺さる感動を得るような類の作品ではありません。「駄作」と「傑作」の賛否両論あるのも見終わってみると納得です。
 本作は日本国外でかなりのヒットを記録した(この記事を書いてる時点で興行成績が全世界累計1,700億円)とニュースでみましたが、本作のヒットで上述のUSJのニンテンドーワールドへ外国人観光客が足を運ぶきっかけになるような動線が引けると嬉しいですね。閉幕間際に第二作目を予感させるシーンもあって、これが2025年の大阪万博あたりと重なって、日本(特に大阪界隈)が盛り上がれば良いな、と感じました。

 ちなみに本作の日本語吹き替え版は、マリオに宮野真守、クッパに三宅健太、キノピオに関智一、と声優がなかなか豪華なので、ぜひ吹き替え版の視聴をおすすめします。
[ 2023/05/29 01:08 ] 【映像】 | TB(0) | CM(0)

映画「大河への道」 

大河への道大河への道
1時間51分
2022
中井貴一 (出演), 松山ケンイチ (出演)

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★★★☆☆



 【内容紹介】

 「伊能忠敬は地図を完成させてない。だからドラマにはならない!」千葉県香取市。市役所の総務課に勤める池本保治(中井貴一)は、市の観光振興策を検討する会議で意見を求められ、苦し紛れに大河ドラマ制作を提案。思いがけずそれが通り、郷土の偉人、伊能忠敬を主人公とする大河ドラマの企画が立ち上がってしまう。ところが企画を進めるうちに、日本地図を完成させたのは伊能忠敬ではなかった!?彼は地図完成の3年前に亡くなっていた!という驚きの事実が明らかに……。江戸と令和、2つの時代を舞台に明かされていく日本初の全国地図誕生秘話。そこには地図を完成させるため、伊能忠敬の弟子たちが命を懸けて取り組んだとんでもない隠密作戦があった――。





 伊能忠敬は千葉県香取市出身らしく、その香取市の観光振興策として、その偉人・伊能忠敬は無視できるはずがありません。ただ、役所としては具体的な案が思い浮かばず、NHKの『大河ドラマ』で伊能忠敬を描いてもらい、それきっかけで香取市を伊能忠敬で盛り上げよう、という方針が打ち立てられます。しかし、誰もが知るこれほどまでの偉人が『大河ドラマ』で描かれてこなかったのには理由があり…というお話。
 伊能忠敬の精巧な日本地図には、おそらく誰もが驚いたはずです。劇中でも現在の衛星写真と伊能忠敬の地図を重ね合わせた様子が描かれており、松山ケンイチが「北海道がズレてるじゃん!」とツッコミを入れていますが、確かこの地図のズレに関しても伊能忠敬の手法においては「正しい誤差」であるとどこかで聞いたことがあります。
 そのような正確無比な地図を制作した伊能忠敬を「現代」と「江戸時代」の2つの視点で描くことになるのですが、まず「江戸時代」パートで「ある理由」から一切伊能忠敬が登場しないのが面白いし、伊能忠敬不在でも立派な「歴史ドラマ」が描けてしまったというのが、『大河ドラマ』で伊能忠敬がこれまで描かれなかった傍証になっているのが皮肉です。ただ、そのかわりに伊能忠敬をサポートした、歴史の表舞台には決して登場しない「伊能チーム」の活躍が上手く描かれ、ラストの感動へと繋げているのは、邦画らしいところだと思います。
 以前視聴した、『火天の城』という映画でも、織田信長ではなく、安土城築城に精を出した宮大工にスポットを当てていましたが、感じとしては本映画もそんな感じです。

 では、「伊能チーム」が素晴らしいばかりで、伊能忠敬当人は日本地図制作においては不要な人物だったのか!?というと決してそんなことは無いことも本作ではきちんと描かれています。おそらくこれこそが本作の要です。伊能忠敬に対する目線の角度を少し変えると、彼の姿に現代人も思わず身を正してしまいます。それがクライマックスにおいて、今の日本人の心に響いていくのが素敵ですね。

 出演している俳優は豪華で、「演技の出来る俳優」で固めているので安心して観れます。ユーモアを交えながらも、中井貴一のひたむきで真面目な演技がなければ、このラストは成立していません。
[ 2023/05/21 01:02 ] 【映像】 | TB(0) | CM(0)

島田荘司「ローズマリーのあまき香り」 

ローズマリーのあまき香りローズマリーのあまき香り
2023/4/26
島田 荘司 (著)

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★★★★☆



 【内容紹介】

 世界中で人気を博す、生きる伝説のバレリーナ・クレスパンが密室で殺された。
 1977年10月、ニューヨークのバレエシアターで上演された「スカボロゥの祭り」で主役を務めたクレスパン。
 警察の調べによると、彼女は2幕と3幕の間の休憩時間の最中に、専用の控室で撲殺されたという。
 しかし3幕以降も舞台は続行された。
 さらに観客たちは、最後までクレスパンの踊りを見ていた、と言っていてーー?

 名探偵・御手洗潔も活躍、島田荘司待望の長編新作!




 島田荘司御大の最新作は待望の御手洗潔シリーズ最新長編。御手洗潔シリーズで言えば、1個前の長編『屋上の道化たち』から7年ぶりくらいになるようです。
 『屋上の道化たち』は長編と言っても、なんだかんだで小粒感は否めませんでしたが、今作『ローズマリーのあまき香り』はスケールが大変大きい話で、事件発生から解決までかなりの時間を要しているし、調査のために御手洗とハインリッヒ(懐かしい😭)はアメリカに限らず世界を飛び回ります。
 そうなのです、今作の相棒は石岡君ではなくてハインリッヒ。石岡君以上にめっちゃ久しぶりじゃないでしょうか?御手洗潔とハインリッヒのバディで事件の謎に挑む展開はそれだけで涙がチョチョ切れそうになるくらい感涙ものでしたが、物語自体も大変感動的な話で満足です。クライマックスなんて特に良いですね。ある女性の名前の意味が明らかになった瞬間、その女性へ向けられた思いの強さや愛情の大きさが浮き彫りになって、きちんと生前の被害者の名誉を回復した後に物語が閉幕する流れは美しいです。

 トリックに関しては、長編一本支えるにはさすがに小粒感は否めませんが、しかしそこを力技で長編(しかも大長編)一本支えてしまうのはさすがゴッド島田荘司です。そのような「力技」が行えるほどのエネルギーが今の島田荘司に衰えること無く残っているのがファンとしては嬉しい。以前、福ミス関連の講演会で、御大自身は「『占星術』のような大トリックはもうストックが無い」とハッキリ言っていましたが、その発言に続いて「小さいトリックでも組み合わせや見せ方を工夫すれば長編一本支えられるだけのものは書ける」と言っていたのを思い出します。まさに本作がそれです。
 トリックだけ抜き出せば、おそらく手垢まみれの散々擦られたトリックですが、唯一無二の天才バレリーナという被害者自身が、真犯人到達から遠ざけるミスリードになっているのが、着想として素晴らしいし、なんだかんだで、結局その「使い古されたトリック」に最後まで気づけなかったのにはわたし自身驚きました。そういう良い意味でトリックに「単純さ」があるのが良いし、そのトリックが明らかになった時に、物語がさらなる広がりを見せるのも素晴らしいです。
 白鳥が人間へと生まれ変わる幻想的なエピソードや、『不思議の国のアリス』の白ウサギが現代に現れたかのようなエピソード、唐突に始まる銀行強盗とビル上での演説など、本作のメインとなるバレリーナの密室殺人事件とはまったく無関係な物語が唐突に始まるのは『アルカトラズ幻想』などを彷彿とさせ、本作の作者名が伏せられた状態で読んだとしても、一発で島田荘司の作品であるとわかるほどに島田荘司色の強い物語構造なのが嬉しいです。そして物語がクライマックスに近付くにつれて、それら一見無関係に思われたエピソードが化学反応を起こし、各々強い結びつきを見せるのは、待ってました!の期待通りの展開です。島田荘司流の奇想爆発です。
 独創性のあるトリックを見せつけた、というよりも、既存のトリックを極上の手腕で料理して差し上げた、という印象の強い作品で、作者自身もトリックのストックはほぼ消費せずに書き上げてしまっているのではないかと思います。
 素晴らしい作品でした。これぞ島田荘司。現役の本格ミステリ作家は誰も真似できない一作です。


[ 2023/05/18 23:33 ] 島田荘司 | TB(0) | CM(0)

映画「レジェンド&バタフライ」 

レジェンド&バタフライレジェンド&バタフライ
2時間48分
2023
監督:大友啓史
出演:木村拓哉, 綾瀬はるか, 伊藤英明


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★★★☆☆



 【内容紹介】

 政略結婚で結ばれた、恰好ばかりの織田信長と密かに信長暗殺を目論む・濃姫は、全く気が合わない水と油の関係。ある日濃姫の祖国で内乱が起こり父が命を落とす。自身の存在意義を失い自害しようとする彼女に、再び生きる意味と場所を与えたのは、他でもない信長だった。そんな信長もまた、大軍に攻められ窮地に立たされた時、濃姫にだけは弱音を吐く。自暴自棄になる彼を濃姫は鼓舞し、二人は桶狭間の激戦を奇跡的に勝ち抜く。これをきっかけに芽生えた絆は更に強くなり、いつしか天下統一が二人の夢となる。しかし、戦に次ぐ戦のなかで、信長は非情な“魔王”へと変貌してゆく。本当の信長を知る濃姫は、引き止めようと心を砕くが、運命は容赦無く<本能寺>へと向かっていく。激動の30年を共に駆け抜けた二人が見ていた、“本当の夢”とは―。





 今年公開されたばかりの超大作が早くも配信開始です。なんでも田舎の映画館では未だに劇場公開しているという本当か嘘か分からない噂も耳にしますが、円盤化は当然まだされておらず、とにかく異例の最速配信がネットニュースでは話題のようです。

 東映70周年を記念した作品で、しかも制作費20億円という邦画にしては破格のスケール。
 しかし、ネットの評判はいまいちなうえ、観客の入りもそこまでではない感じで、一部では酷評もされているようでしたが、アマゾンプライムビデオでは無料で視聴できるようだったので、せっかくなので見てみることにしました。

 織田信長にキムタク、その妻の濃姫に綾瀬はるかを配置した、比較的若者向けの映画という印象です。劇中では、信長と濃姫の結婚から始まり、桶狭間の戦いや、盟友の浅井長政の裏切り、延暦寺の焼き討ち、安土城築城、そして本能寺の変に至るまでを描いた物語ですが「レジェンド&バタフライ」というタイトル通り、とにかく信長と濃姫の関係を描くことに徹した作品です(説明不要かもしれませんが、濃姫は帰蝶とも呼ばれ、タイトルの「レジェンド」は信長、「バタフライ」は濃姫を指します)。そのため、桶狭間の戦いでは敵将の今川義元はその姿すら現さずに信長の勝利が描かれるというダイジェストぶり。しかしその代わりに、桶狭間の戦い前夜、濃姫の知略によって、桶狭間の奇襲攻撃のアイデアが信長に授けられるという本作オリジナルのエピソードが描かれているのが面白いところです。
 そのような感じで、歴史上の史実については「皆さん御存知の通り」とでもいうように、わざわざ突っ込んで描くようなことはせず、その史実の裏で信長と濃姫の二人は何を考え何をしていていたのか、というあくまで信長&濃姫にスポットを当てているのが本作の大きな特徴と言えます。

 確か、濃姫の最後については歴史上はっきりしていない、というのが通説だったはずで、その曖昧な彼女の最後に、信長の最後(本能寺の変)を噛み合わせた発想は見事でしたが、ラストの無慈悲なちゃぶ台返しには驚きました。自由に描ける「ドラマ」の力を借りて、2人のハッピーエンドがあっても良かったんじゃないか、と信長が濃姫のお腹に手をやるシーンでは思わずウルッとしてしまいました。

 結局のところ本作は信長と濃姫のラブストーリーで、それを考えると月9の帝王であるキムタクを信長に据えたのはピッタリだと思います。どちらかというと若者向けの歴史映画ですが、その割には「マムシマムシ」言っている割には斎藤道三がちょい役でしか登場しなかったり、信長と濃姫の間には子供が出来なかった、という歴史上の事実を知らなければ、ラストシーンの味わいもまた違ってくると思われ、若い子が本作を味わうのには若干の説明不足な感じもしました。

 たぶん年配の歴史ドラマファン、大河ドラマファンあたりにとっては噴飯物の映画であることは想像に難くありません。ギャグが滑ってちょいちょい白けるシーンが挿入されるのは日本のドラマだな、という感じがしますが、ただ個人的には作品自体はそこまで悪くないと思います。
[ 2023/05/14 23:49 ] 【映像】 | TB(0) | CM(0)

映画「トランスフォーマー」 

トランスフォーマートランスフォーマー
2時間23分
2007
シャイア・ラブーフ (出演), マイケル・ベイ (監督)

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★★★☆☆



 【内容紹介】

 中東のカタール米軍基地を謎の巨大ロボットが襲撃。ロボットは軍用ヘリに姿を変え、まるで意志があるかのように攻撃を仕掛けてきた。かつてない緊急事態に、敵の情報収集を急ぐアメリカ政府。そのころ、アメリカの冴えない高校生サムは中古のカマロを手に入れる。しかし、そのカマロは宇宙の彼方からやって来たロボット生命体“トランスフォーマー”の一員で、宇宙征服を企む悪の“トランスフォーマー”メガトロンを追って地球を訪れたことを知り……。





 『トランスフォーマー/ビースト覚醒』がこの夏に公開されるようなので、それに備えてシリーズ第一作目の本作を観てみることにしました。名作の位置づけの作品のようですが、実は初視聴です。
 監督はあの『アルマゲドン』で有名なマイケル・ベイという人で、それとは別に製作総指揮を務めたのは、泣く子も黙るスティーブン・スピルバーグ。こんなの傑作しか出来ないじゃないか、とかなり楽しみにして見始めました。

 制作の経緯はよくわからないのですが、作中の主人公が、ロボットを初めて見たときに「あれは絶対日本製だ」という発言があることから、日本のTVアニメの『トランスフォーマー』が元ネタになっているのは想像に難くありません。…いや『トランスフォーマー』って海外のアニメでしょうか?わたしはそのTVアニメを見たことがないので、それと比較してどうのこうの言えませんが、やっぱり変形ロボットアニメにも「様式美」があると思われるので、その「様式美」を理解するTVアニメファンが本作をどう評価したのかは非常に興味があるところです。

 お金のない高校生が、親に車を買ってもらって、同級生の女の子を侍らせて……という青春の日常が、車が変形することで一気に非日常へと世界が豹変する導入部分はさすが面白かったです。「製作総指揮」のスティーブン・スピルバーグがどの程度本作に噛んでいるのか分かりませんが、スピルバーグって『E.T.』や『ジュラシック・パーク』、更に時系列は前後しますが『レディ・プレイヤー1』など、「もし世界がこうであったらもっと面白いのにな」といったような少年心をくすぐる夢想を映画として表現するのが非常に長けていると思います。本作『トランスフォーマー』も例外ではなく、少年心をくすぐる内容であったことに、ある意味安心しました。
 しかし、物語が進むに連れて「大の大人が喜々として視聴する作品ではないのではないか」という想いが膨らんでいってしまったのが残念です。「少年心をくすぐる」冒頭が、文字通りの「少年向け映画」へと変容していったのは惜しいです。どこがどうとは上手く言えませんが、例えば「宇宙征服を企む悪役」や「オートボットと名乗る正義のトランスフォーマー軍団」であるとか、そういう設定がいやにチープに感じました。いや『トランスフォーマー』ってそういうもんだから、と突っ込まれればそれまでだし、TVアニメのトランスフォーマーファンからしたら、そこは譲れない部分なのかもしれず、要は「原作」のある作品の実写映画化なので、なかなか腐しづらいところがあります。
 とはいえ、後半の戦闘シーンは抜群に良くて、悪役や正義のトランスフォーマー軍団が入り乱れて市街地をぐちゃぐちゃにするのは迫力があります、16年前の映画ですが、いまでも全然見るに耐える映像表現です。市街地を実際に破壊するわけにも行かないし、あとでCGでエフェクトを加えるにしても、単純に時間的なボリュームがかなりのものなので、多くの労力が費やされたのは素人目でも分かります。
 TVアニメファン、大人、子供、CGやカメラワークなどの技術的な側面から視聴できる映画ファンなど、見る人の立場によって結構評価が変わってくる映画なのではないかと想像します。とくに女性視聴者は本作のような変形ロボット映画をどう評価するのか気になります。

[ 2023/05/14 02:09 ] 【映像】 | TB(0) | CM(0)

映画「渇きと偽り」 

渇きと偽り渇きと偽り
1時間57分
2022
監督:ロバート・コノリー

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★★★☆☆



 【内容紹介】

 メルボルンの連邦警察官として働くアーロン・フォークは、家族を惨殺した後、自殺したとされる親友ルークの葬儀に参列するため、20年ぶりに帰郷した。ルークの両親にせがまれ、親友が犯した事件の真相を調べることになるが、その事件を追うことは同時に、17歳の頃、自分自身が殺人犯と疑われた同級生の少女の変死事件をめぐる記憶と対面することでもあった。過去と現在の事件に振り回されながらも、次第に親友の事件は単なる自殺ではないことを突き止める。さらに過去の少女の死の真相も知ることになる—。





 『2023本格ミステリ・ベスト10』の映像本格のコーナーで紹介されていた作品です。
 ジェイン・ハーパー原作の同名小説の映画化。日本国内で円盤化はされていないみたいで、本作を視聴するには適当な動画配信サービスを利用する必要があるみたいです。
 原作についてはポケミスやハヤカワ・ミステリ文庫で読むことが出来るようですが、当方安定の未読です。
 オーストラリアが舞台になっており、同国在住の作者自身の経験も何かしら作品に反映されているのかもしれません。

 学生時代に殺人犯の濡れ衣を着せられ、村を追いやられた主人公が、同じく殺人犯の容疑を着せられて命を落とした親友のために、再び村へ帰郷する、という物語の外郭が素敵です。警察官でもある主人公が、結局親友の濡れ衣を晴らすために事件を捜査することになるのですが、自身が巻き込まれた事件についても当然無関係ではいられない立場であり、現在と過去の2つの事件を両輪として物語が駆動してくのはミステリの構造として贅沢です。しかも過去の事件については主人公が17歳の頃の、学生同士の青春が色濃く反映されたものであるのも、干ばつに襲われて渇ききった現在と好対照な「色」を持つ物語であるのが魅力的です。
 ただ、物語の構造や設定などはたいへん魅力的ではあるのですが、事件捜査や展開、会話の数々は地味に地味を重ねた印象があり、淡々とした展開になってしまっているのがなんだか惜しいです。視聴中、先の展開が気になって徐々に物語への興味が大きくなる――というようなことは全く無くて、逆に興味が失せていってしまったのが残念です。

 過去の事件、現在の事件いずれも、最終的には見事に決着が付き、現在の事件については「ある気づき」によって一気に犯人まで到達するスピーディーな謎解きが、小説原作とはいえ映像ミステリ映えしているし、一方の過去の事件については真相を知ることになった「場所」や「もの」そのものが郷愁の念を孕んでいるのが胸を締め付けられます。

 ネタに派手さやけれん味は無くて、やはり小説原作のミステリ映画だな、というのが正直な感想です。
 『本ミス』にも「原作の手堅い映像化」と紹介されているだけあって、割と原作に忠実に映像化された作品なのではないかと想像します。しかしこれでも原作は英国推理作家協会賞ゴールドダガー受賞の大傑作。世間的に評価されているミステリ小説が映画化されたのがこれです。ゴールドダガー賞受賞だなんて、本映画からは想像も付きません。分からないものです。




2023本格ミステリ・ベスト10 2023本格ミステリ・ベスト10
2022/12/7
探偵小説研究会 (著, 編集)

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[ 2023/05/07 16:55 ] 【映像】 | TB(0) | CM(0)

映画「エスター」 

エスターエスター
2時間3分
2009
ベラ・ファーミガ (出演), ジャウム・コレット=セラ (監督), ピーター・サースガード (出演)

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★★★★☆



 【内容紹介】

 赤ん坊を死産して悲嘆に暮れるケイト(ベラ・ファーミガ)とジョン(ピーター・サースガード)。
 その悲劇はふたりの結婚そのものを揺るがすだけでなく、悪夢にうなされ、つらい過去に悩まされるケイトのもろい神経にも打撃を与えている。
 表面だけでもなんとか普通の生活に戻そうと必死の夫婦は、養子を迎えることを決意。
 そして訪れた地元の孤児院で、彼らはなぜかエスター(イザベル・ファーマン)という名の1人の少女に惹きつけられる。
 だが、引き取ったあとでエスターの本性に気づき始めたケイトは、家族の身の安全を守るため、ジョンたちにエスターの愛らしい外見の裏に何が隠されているのかを知らせようとする。
 しかし、彼女の必死の警告は聞き入れられないまま時間が過ぎていき……。





 たいへん面白かったです。
 ちょうどこの春に『エスター ファースト・キル』という本作の続編が公開されたので、この機会に一作目の本作を観てみることにしました。

 ジャンルとしてはホラーで、その中でも一応「アンファンテリブル(おそるべき子供たち)」のカテゴリに分類して良さそうな作品です。
 施設から養子縁組のために引き取ったエスターという女の子が少し変わっていて、家に迎え入れたその日から、家族が次々と不幸な目に会うというお話。
 物語の構造は極めてシンプルで、エスターの凶行を疑いながらも「まさかこんな女の子が…」という信じられない想いに板挟みになる家族が、徐々に疑惑が確信へと変わっていく展開が無理なく描かれているのが良いです。そういったホラー的な恐怖と同時に、何故か抹消されているエスターの過去に迫っていくエピソードが並行して描かれており、エスターの過去が明らかになった瞬間、これまでの彼女の様々な行動が腑に落ちる仕掛けは、ホラーでありながらも、ある意味ミステリ的な決着と言っても良いと思います。エスターが抱える秘密については、彼女がジョンへ仕掛ける行為を見ているとなんとなくは察することが出来ましたが、しかし彼女の正体が途中で視聴者にバレたとしても、本作の面白味が減じるものでは無いと思います。
 BGM、カメラワークなどが巧みで、なんでも無いシーンでも観ているこちらが緊張させられるのはホラー映画として面白いし、エスターの予想外の行動、周囲の人間を凌駕し手玉に取る思考は、タイトルにドドンと銘打たれているだけあって、悪魔的なカリスマ性が感じられます。
 割とシンプルな着想のホラー映画で、何か前例がありそうな感じもするのですが、映画にはあまり詳しく無いので分かりません。しかしその良い意味でのシンプルさが本作では吉となっており、「名作」の風格を感じさせる一作になっていると思います。

[ 2023/05/06 19:00 ] 【映像】 | TB(0) | CM(0)

映画「隣人は静かに笑う」 

隣人は静かに笑う隣人は静かに笑う
1時間57分
1999
ジェフ・ブリッジズ (出演), ティム・ロビンス (出演), マーク・ペリントン (監督)

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★★★☆☆



 【内容紹介】

 テロリズムを研究する大学教授マイケルは、ワシントンD.C.郊外で幼い息子と暮らしていた。FBIエージェントだった妻は2年前の潜入捜査で殺され、今もその悲しみは消えていなかった。マイケルはある日、道で大けがを負った少年を助け、それがきっかけで近所に越してきたラング家と親しくなる。暖かい家庭、そして優しい笑顔に、マイケルの心も癒されるが、誤配された一通の手紙から小さな疑惑が生じる。-何かがおかしい-密かにラングの過去を調べるマイケル、そして明らかになる彼の正体。恐るべき事に、そこは国家を狙った強大な陰謀が隠されていた。マイケルが総てに気づいた時、彼は自分がすでに罠の真只中にいることを知る。・・・そのラストの衝撃に全米公開が延期になった問題作。





 『越境する本格ミステリ』に掲載されていたミステリ映画で、アマゾンプライムビデオのウォッチリストに入れたまま塩漬けになっていたので、このGWにサルベージしてきました。
 GWは水樹奈々さんのライブ以外予定がなくて、せっかくだから映画でも観に行こうかと考えたのですが、何もこの人手の多い時に行かなくても良いのでは?と考えを改めて、おうちで名作と呼ばれる作品を消化していくことにしました。

 本作もすでに「名作」という地位を確立している映画のようで、ミステリファンの間でも好評であるのをよく耳にします。
 確かにクライマックスのサプライズは大きく、そのサプライズを効果的に演出するための伏線は入念に張られており、ミステリ映画としては文句のないクオリティと言えるでしょう。と同時に、本作のオチが成立した瞬間、ひとつの社会問題の提起にもなっていて、社会派な味わいが大きいのも特徴であると感じました。稚気あふれるエンタメ・ミステリ映画というのとは一線を画した作品に仕上がっています。

 とはいえ、悪くはないんですが、結果的に「こんなもんか」という結論に落ち着いてしまいました。見る前にハードルを上げすぎたこともありますが、サプライズ、伏線、社会性、いずれも及第点ではありますが、個々では傑作の領域とは思えず、それらが有機的に結びついて、トータルとして傑作の領域に到達したような作品に感じました。要は尖った何かがなくて、目が醒めるような感動は味わえませんでした。

 本作『隣人は静かに笑う』にしても『ユージュアル・サスペクツ』にしても、いずれも『越境する本格ミステリ』に掲載されていた「傑作」「名作」という位置づけの作品でしたが、個人的にはなんだかイマイチでしたね。伏線の収束の鮮やかさは『ユージュアル・サスペクツ』よりも本作『隣人は静かに笑う』のほうが上に感じました。




越境する本格ミステリ―映画・TV・漫画・ゲームに潜む本格を探せ! 越境する本格ミステリ―映画・TV・漫画・ゲームに潜む本格を探せ!
2003/4/1
日下 三蔵 (監修), 小山 正

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[ 2023/05/05 18:06 ] 【映像】 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

ウイスキーぼんぼん

Author:ウイスキーぼんぼん

初めて読んだミステリは『そして扉が閉ざされた』(岡嶋二人)。以来ミステリにどっぷりハマリ中。
「SUPER GENERATION」で水樹奈々さんに興味を持ち「Astrogation」で完全にハマる。水樹奈々オフィシャルファンクラブ「S.C. NANA NET」会員。

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好きな推理作家:島田荘司ゴッド
嫁本:アトポス)
好きな歌手:水樹奈々ちゃん
嫁曲:SUPER GENERATION)
誕生日:ヘレン・マクロイとおなじ
体型:金田一耕助とおなじ

本年度のお気に入り(国内)
御朱印巡り
集めた御朱印です。
(各都道府県参拝した順)
※記事に出来ていない寺社多数です!鋭意執筆中!
※リンクが切れているものは下書き状態です。しばらくしたら公開されます。

【東京】
・靖國神社(その1)
・靖國神社(その2)
・東京大神宮
・浅草寺 御本尊
・浅草寺 浅草名所七福神
・浅草神社
・浅草神社 浅草名所七福神
・今戸神社
・明治神宮(その1)
・明治神宮(その2)
・増上寺
・烏森神社
・神田明神
・乃木神社
・上野東照宮
・波除稲荷神社
・富岡八幡宮

【神奈川】
・鶴岡八幡宮
・建長寺
・高徳院(鎌倉大仏殿)
・長谷寺

【愛知】
・熱田神宮
・一之御前神社、別宮八剣宮
・真清田神社
・大神神社
・大須観音

【大阪】
・大阪天満宮
・豊國神社
・四天王寺
・住吉大社
・坐摩神社
・法善寺
・難波八阪神社
・道明寺天満宮
・一心寺
・安居神社
・生國魂神社
・生國魂神社 干支(申)
・生國魂神社 干支(酉)
・生國魂神社 干支(戌)
・生國魂神社 干支(亥)
・生國魂神社 干支(子)
・生國魂神社 干支(丑)
・三光神社
・玉造稲荷神社
・今宮戎神社
・方違神社
・難波神社
・露天神社(お初天神)
・太融寺
・大鳥大社
・石切劔箭神社
・枚岡神社
・慈眼寺
・久安寺
・多治速比売神社

【京都】
・鈴虫寺(その1)
・鈴虫寺(その2)
・鈴虫寺(その3)
・松尾大社(その1)
・月読神社
・天龍寺
・御髪神社
・常寂光寺
・二尊院
・野宮神社
・下鴨神社(賀茂御祖神社)
・河合神社(下鴨神社摂社)
・盧山寺
・梨木神社
・白雲神社
・護王神社
・御霊神社
・下御霊神社
・平安神宮
・銀閣寺(慈照寺)
・金閣寺(鹿苑寺)
・龍安寺
・八坂神社
・八坂神社 美御前社
・八坂神社 又旅社
・八坂神社 冠者殿社
・八坂神社 青龍
・八坂神社 祇園御霊会
・伏見稲荷大社 本殿
・伏見稲荷大社 奥社奉拝所
・伏見稲荷大社 御膳谷奉拝所
・三十三間堂
・養源院
・東福寺
・建仁寺
・南禅寺(その1)
・南禅寺(その2)
・永観堂(禅林寺)
・北野天満宮
・北野天満宮 宝刀展限定「鬼切丸」
・大将軍八神社
・法輪寺(達磨寺)
・妙心寺
・妙心寺 退蔵院
・仁和寺
・建勲神社
・晴明神社
・御金神社
・八大神社
・豊国神社
・由岐神社
・鞍馬寺
・貴船神社
・六道珍皇寺
・六道珍皇寺 六道まいり
・六波羅蜜寺 都七福神
・安井金比羅宮
・知恩院 徳川家康公四百回忌
・青蓮院門跡
・青蓮院門跡 近畿三十六不動尊霊場
・粟田神社
・鍛冶神社(粟田神社末社)
・東寺
・上賀茂神社(賀茂別雷神社)
・大徳寺 本坊
・大徳寺 高桐院
・今宮神社
・妙顯寺
・三千院 御本尊
・三千院 西国薬師四十九霊場第四十五番
・三千院 聖観音
・実光院
・勝林院
・宝泉院
・寂光院
・宝厳院
・大覚寺
・清涼寺
・祇王寺
・化野念仏寺
・落柿舎
・城南宮
・飛行神社
・石清水八幡宮
・岡崎神社
・長岡天満宮
・平野神社
・法金剛院
・高台寺
・清水寺
・清水寺(西国三十三所草創1300年記念)
・宝蔵寺 阿弥陀如来
・宝蔵寺 伊藤若冲
・勝林寺
・平等院 鳳凰堂
・宇治神社
・宇治上神社
・智恩寺
・元伊勢籠神社
・眞名井神社
・梅宮大社
・錦天満宮
・藤森神社(あじさい祭り限定)
・智積院
・御香宮神社
・神護寺
・西明寺
・高山寺
・大豊神社
・三室戸寺
・吉祥院天満宮

【奈良】
・唐招提寺
・薬師寺 御本尊
・薬師寺 玄奘三蔵
・薬師寺 吉祥天女
・薬師寺 水煙降臨
・東大寺 大仏殿
・東大寺 華厳
・東大寺 二月堂
・春日大社 ノーマル
・春日大社 第六十次式年造替
・興福寺 今興福力
・興福寺 南円堂
・如意輪寺
・吉水神社
・勝手神社
・金峯山寺
・吉野水分神社
・金峯神社
・法隆寺
・法隆寺 西円堂
・中宮寺
・法輪寺
・法起寺
・元興寺
・橿原神宮
・橘寺
・飛鳥寺
・飛鳥坐神社
・般若寺

【和歌山】
・金剛峯寺
・金剛峯寺 六波羅蜜
・高野山 金堂・根本大塔
・高野山 奥之院
・高野山 女人堂
・高野山 徳川家霊台
・高野山 南院(波切不動尊)
・熊野那智大社
・青岸渡寺
・飛瀧神社
・伊太祁曽神社
・國懸神宮
・紀三井寺

【滋賀】
・比叡山延暦寺 文殊楼
・比叡山延暦寺 根本中堂
・比叡山延暦寺 大講堂
・比叡山延暦寺 阿弥陀堂
・比叡山延暦寺 法華総持院東塔
・比叡山延暦寺 釈迦堂
・比叡山延暦寺 横川中堂
・比叡山延暦寺 四季講堂(元三大師堂)
・三尾神社
・三井寺 金堂
・三井寺 黄不動明王
・近江神宮
・滋賀縣護國神社

【兵庫】
・生田神社
・廣田神社
・西宮神社
・湊川神社
・走水神社
・千姫天満宮
・男山八幡宮
・水尾神社
・兵庫縣姫路護國神社
・播磨国総社 射楯兵主神社
・甲子園素盞嗚神社
・北野天満神社

【岡山】
・吉備津神社
・吉備津彦神社

【鳥取】
・白兎神社
・宇倍神社
・聖神社
・鳥取東照宮(樗谿神社)

【広島】
・吉備津神社
・素盞嗚神社
・草戸稲荷神社
・明王院
・出雲大社 福山分社
・沼名前神社(鞆祇園宮)
・福禅寺(対潮楼)
・厳島神社
・大願寺
・千光寺
・艮神社

【徳島】
・大麻比古神社

【福岡】
・太宰府天満宮
・筥崎宮(筥崎八幡宮)
・住吉神社

【沖縄】
・波上宮

■朱印帳■
・京都五社めぐり
・高野山 開創1200年記念霊木朱印帳
・平安神宮 御朱印帳
・全国一の宮御朱印帳
・住吉大社 御朱印帳
・建仁寺 御朱印帳
・今戸神社 御朱印帳
・大将軍八神社 御朱印帳
・晴明神社 御朱印帳
・東寺 御朱印帳
・明治神宮 御朱印帳
・大阪市交通局 オオサカご利益めぐり御朱印帳
・北野天満宮「宝刀展」記念朱印帳
・熊野那智大社 御朱印帳

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